最強のロックンロール・ソング 10選



 ロックンロールは好きですか?ああ、そうでしょう。聞くまでもないことだった。ではあなたの大大大好きなロックンロールの中で、究極の10曲を選ぶとしたら?さあ、悩め、悩め。私はこの問いを思いついてから、かれこれ3時間ほど悩んだぞ。しかし人生の中でこれほど楽しい悩みも無いな。悩みに悩み抜いた10曲をここに発表しておく。だからどうしたとか言うなー!!ここにこの10曲を発表できることが、私にとっては無上の喜びである。これを見た人はぜひご自分のブログなどでやってみてね。
【ルール】

    • 曲単位で選ぶこと。
    • 一アーティストにつき、一曲とすること。

 あとは自由だ( ゚Д゚)オラ!ー

  • Little Richard / Good Golly Miss Molly

http://youtube.com/watch?v=MhybWFjuN2g
 ピアノを弾くロックンローラーと言えばこの人と、ジェリー・リー・ルイスファッツ・ドミノあたりが三巨頭かな。他にも名曲は沢山あるけれど、私はこれが一押し。

http://youtube.com/watch?v=R0YUA3yTUss
 やはりこの曲は外せない。曲はもちろんのこと、詞が素晴らしい。南部の山奥に住む黒人少年が、ギターひとつで立身出世を果たすアメリカン・ドリーム。これを聴いた当時の(特にブラックの)若年層がどれだけ勇気付けられたかを想像すると、泣けて泣けて。20世紀最大の発明家はこの人だったのではないかと。

http://youtube.com/watch?v=tpzV_0l5ILI&feature=related
 この人もキング・オブ・ロックンロールであって、外すと罰が当たる。映画『ブルース・ブラザーズ』のラスト・シーンはこの映像に対するオマージュである。尊敬し、また憧れることのできた時代のアメリカ文化の最高峰。

  • Larry Williams / She said yeah

http://youtube.com/watch?v=I7iTkmLuVj4
 上記3名と比較するとややマイナーかも。しかし気が狂うほど好きな曲なので。この曲の他にも名曲は多数あり、ジョン・レノンが信奉していたことはあまりにも有名。さすがのYouTubeもこの曲の映像は無かった。仕方が無いのでストーンズのヴァージョンを。まあ、初めて聴いたのは『Out of Our Heads』に入っているこの曲だったから良しとしよう。

  • Roy Orbison / Only the Lonely

http://youtube.com/watch?v=wDSeQw2M5B4
 古い曲が続きますが、バラードも1曲ぐらいは入れておきたいということで、どの曲にしようかと考えた挙句、これにしときます。これも詞が良いなあ。

http://youtube.com/watch?v=L2Gaa4XYYtU
 今回マイ・ルールで10曲という縛りを設けたものの、もし1曲だけにしろと言われたら、この曲を選ぶかもしれない。キンクスには他にも名曲が山のようにあるが、この曲が革命を起こしたことは疑いようがない。

http://youtube.com/watch?v=xO0gSJGJ7Fs&feature=related
 生意気なことを言わせてもらえば、みうらじゅんが「ディランがロック!」というキャッチフレーズでキャンペーンを張る前からディランはロックだと思っていましたです、はい。初めて買ったディランのアルバムは『Freewheelin'』だったけど、でも所謂フォークとは思わなかったなあ。86年ごろのことです。日本の四畳半フォークと言われていた人もすっかり死に絶え、フォークが死語だったミッド・エイティにおいても、ディランは有効だった。だからディランは絶対入れておきたかった。「サブタレイニアン〜」とか「雨の日の女」とか最高な曲は沢山あるけれど、思わず食い入るように見てしまったこの映像で。有名な66年の英国ツアーで収録したものですね。やっぱりスゲエ!

http://youtube.com/watch?v=Uc26EFI1_nw
 何度もリピートして聴きたくなる曲の筆頭。一番好きなのはヴェルヴェッツのオリジナルのヴァージョンで、「スィーッジェェ〜〜〜ン」のハモりの部分にしびれる。オリジナル・ヴェルヴェッツの映像は残念ながら見つからなかったので、74年のルー・リードのライヴ映像から。『Rock'n Roll Animal』の翌年ということになるけれど、あのアルバムに入っているのと大体同じ。


 何せ邦題が「電撃バップ」ですから。これがロックンロールでなくて何なのだと。ラモーンズについては言いたいことが山ほどあるけど、70年代の半ばにこんなことをやっていたという確信犯的バカさ加減が放つ輝きは永遠だなと思う。70年代に入ると、ロックとはライフスタイルとか思想とかと密着していると思われていたから、ラモーンズにいかれた人は「こうあらねば」と思っちゃったんだな。その犠牲者は世界中に数知れず。今なお生息中。

  • The Undertones / Teenage Kicks


 ロックンロールが他の音楽形態と違うところは、演奏技術など無くても、アイディアと情熱さえあればのし上がることができると証明したことだ。この単純な曲が持つパワーには、何度聴いても圧倒される。かのジョン・ピールが生涯最高の曲と評し、2回続けてオン・エアに乗せBBC開局以来の椿事となったことでつとに有名。私が死んだ時も葬儀の席でこれを流してもらいたい。


 どうしてもベタな選曲になってしまった。まあ、本流があって傍流の面白さは発揮できるわけで、星の数ほどあるロックンロールの名曲から10曲だけ選ぶとなると、こうなってしまうのは仕方の無いところか。その割にはビートルズストーンズピストルズも入ってないけど。