日々の泡立ち

 CD買うしか楽しみがない

Amazonでずーーーーーーっと続いていた「輸入盤2枚買ったら10%OFF」キャンペーンが3月26日で終了するという。もはやそれがキャンペーンであることを忘れるほどに続いていたキャンペーンだったので、終わってしまうのは残念を通り越して腹立たしいほどだ。私…

 鴨田潤(a.k.a.イルリメ)『てんてんこまちが瞬かん速』

地元書店にて昨日『てんてんこまちが瞬かん速』(ぴあ)を購入した。岐阜の実家へ引っ越してきて2ヶ月余り。レコード屋も映画館も無い、文化的に貧困な人口10万ほどの田舎の書店で手に取れるとは思っていなかったので驚いた。市内の3軒の書店に立ち寄り、内2…

 Sam Cooke特集誌を読んでみた

ソウル・ミュージックの開祖と言ってもいい、偉大過ぎて困ってしまうほどの巨人、サム・クックが21世紀の日本で俄かに衆目を集めている。サムと言えば、これほどの人でありながら何故かそのオリジナル・アルバムのCD化が遅々として進んでいなかったのだが、…

 談志、逝く

既に各種報道でご存知の通り、立川流家元、立川談志が亡くなった。享年75。 その訃報に初めて触れた時は、とてもショックだった。しかし時間が経っても悲しいという感情はあまり湧いてこない。それよりは寂しい、寂寥の感ばかりが強まる。どこかでこの日が来…

 リリース情報:Kinks in Mono

11月も半ばを過ぎようとする今日このごろ、今年もクリスマス商戦を見越した各種ボックス・セット、デラックス・エディションの類のリリースが目白押し。やれ『SMiLE』だ、『Some Girls』だ、『四重人格』だ、フロイドだ、スペクターだと喧しい。私はもうゼエ…

 リリース情報:後期Utopia3作品リイシュー

長らく廃盤になっていたユートピアの後期作品3タイトルが一挙に再発。CDは結構なプレミア価格になっていたので、手軽に入手できるようになったのは嬉しい。しかし最近このフレーズばかり使っている気がするな。 今回再発されるのはパスポート・レコーズから…

 リリース情報:Nick Lowe『Labour Of Lust』

ニック・ロウのソロ名義でのセカンド・アルバム『レイバー・オブ・ラスト』が、アメリカではYep Roc、イギリスではProperからリマスター盤でリイシューされる。ファースト『ジーザス・オブ・クール』と並び、パワー・ポップ期のニック・ロウの傑作アルバムで…

 リリース情報:Phil Spector関連作リイシュー

フィル・スペクターのフィレス・レコーズが今年で設立50周年だそうで、それに合わせて関連作品がSONYのLEGACYレーベルより4タイトル同時にリリースされる。 クリスタルズ、ロネッツ、ダーレン・ラヴのそれぞれのベスト盤と、フィル・スペクターが手がけた代…

 PAUL COLLINS' BEATがやって来る!!!

正式発表があったのは先週のことなので、既にご存知の方も多いだろうが、改めて。ポール・コリンズ率いるThe Beatの来日が決まった。以下、招聘元となっているロッキン・ジェリー・ビーンのEROSTIKAのブログより転載。 3/4 (FRI) AT 下北沢SHELTER OPEN 18:0…

 2010年ベスト・アルバム リイシュー、発掘音源編

今日はもう1月10日ですか。2010年の記憶もどんどん薄れていく昨今ですが、予告した手前やっておきましょう。2010年のベスト・アルバム選。今回はリイシュー作品、発掘音源作品から10タイトルを選びました。 ■Bruce Springsteen / 『The Promise:The Darkness…

 2010年ベスト・アルバム 新譜編

明けましておめでとうございます。今日はもう3日なので、すっかり遅い挨拶ですが、今年もどうぞよろしく。 遅いついでに今頃こんな企画を。どこでもやっている年間ベスト・アルバムを私も選んでみました。1年間にどれだけの音源がリリースされているのか、皆…

 デラックス・エディションの方が安い件

CDのデラックス・エディションってあるじゃないですか。洋楽の往年の名盤のオリジナルを収録したディスクと、レコーディング時のアウト・テイクやライヴ音源が入ったディスクをカップリングした2枚組のシリーズ。オリジナル盤もリマスターされて音質がアップ…

 リリース情報:Miles Davis『The Complete Columbia Studio Recordings』

さすが年末、ボックスセットが出るねえ〜。と言ってもこれは全くの新商品ではなくて、過去にも発売されたことがあるセットの廉価再発。それにタイトルが紛らわしいので解説があった方が良いかと。 Complete Columbia Studio Recordingsアーティスト: Miles D…

 2011年3月、LEW LEWIS来日決定

今タイトルを入力していて、「んな、アホな」と突っ込もうとした自分がいた。でもこれは事実なのだ。あのルー・ルイスが!!遂に日本にやって来る!!!!! このニュースを知ったのは昨日のお昼ごろ、よく拝見している☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ パブっ子BBS ★☆★ ☆★…

 2011年春、ボブ・ディラン来日?

四半世紀に及んで続いているディランのファンジンISISによると、2011年春に日本とオーストラリアでディランの公演があるのではないかとのこと。ディランの来日に関しては噂だけであればよく登るので、それだけならばさほど驚きはしなかったのだが、ここに来…

 Bob Dylan『THE ORIGINAL MONO RECORDINGS』インプレその7

ボブ・ディランのモノ・ボックス、インプレ・シリーズも今回で最終回。第8作目にして、モノ主導で作られた最後のアルバムである『John Wesley Harding』を取り上げる。 ■『John Wesley Harding』 1966年7月に起きたバイク事故で瀕死の重傷を負ったディランは…

 Bob Dylan『THE ORIGINAL MONO RECORDINGS』インプレその6

ディランのモノ/ステレオ比較検証シリーズもやっとここまで来た。今回は7作目の『Blonde On Blonde』。 ■『Blonde On Blonde』 ディラン初の2枚組アルバムで、フォーク・ロック期の最後の作品。評価、人気とも非常に高い作品で、「ディランの最高傑作」と呼…

 リリース情報:Neville Brothers 『Authorized Bootleg Warfield Theatre San Francisco』

■Neville Brothers 『Authorized Bootleg Warfield Theatre San Francisco』 Authorized Bootleg-Warfield Theatre-San Franciscoアーティスト: Neville Brothers出版社/メーカー: Hip-O Select発売日: 2010/11/22メディア: CD購入: 1人 クリック: 5回この商…

 リリース情報:Tom Petty 『Damn The Torpedoes』デラックス・エディション

■Tom Petty 『Damn The Torpedoes』 Damn the Torpedoesアーティスト: Tom Petty & The Heartbreakers出版社/メーカー: Geffen Records発売日: 2010/11/09メディア: CD購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る ブルース・スプリングスティ…

 リリース情報:Bruce Springsteen 『闇に吠える街:The Promise: The Darkness On The Edge of Town Story 』

■Bruce Springsteen 『The Promise: The Darkness On The Edge of Town Story 』 闇に吠える街~The Promise:The Darkness On The Edge Of Town Story(DVD付)アーティスト: ブルース・スプリングスティーン出版社/メーカー: SMJ発売日: 2010/12/08メディア: C…

 リリース情報:Jimi Hendrix 『West Coast Seattle Boy』他

■Jimi Hendrix 『West Coast Seattle Boy』 ウェスト・コースト・シアトル・ボーイ~ジミ・ヘンドリックス・アンソロジー(完全生産限定盤)(DVD付)アーティスト: ジミ・ヘンドリックス出版社/メーカー: SMJ発売日: 2010/12/08メディア: CD購入: 1人 クリック: …

 リリース情報:Paul McCartney & Wings 『Band on the Run』

10月も終わりになると、音楽業界はクリスマス商戦が活気付いてくる。例年のこととは言え、大量のリリース攻勢には振り回されっ放しだ。特に今年はビッグ・ネームのボックスセットなど、復刻系のリリースが尋常ではない。このご時勢、そんなに景気の良い人ば…

 Bob Dylan『THE ORIGINAL MONO RECORDINGS』インプレその5

まだまだ続く、ディランのモノ・ボックス検証シリーズ。今回は6作目『Highway 61 Revisited』。 ■『Highway 61 Revisited』 前作『Bringing It All Back Home』から取り入れたバンド・スタイルでのサウンドは、このアルバムで完成される。フォーク・ロックと…

 Bob Dylan『THE ORIGINAL MONO RECORDINGS』インプレその4

■『Bringing It All Back Home』 いよいよフォーク・ロック時代へ突入。アナログ盤で言うところのA面(1〜7曲目)がバンド・スタイル、B面(8〜11曲目)が弾き語りによって録音されている。ただしB面曲でも「ミスター・タンブリン・マン」や「イッツ・オール…

 『Ladies & Gentlemen』デラックス・エディション発売中止

10月1日の当ブログエントリーで触れた、ローリング・ストーンズの映画『レディース&ジェントルメン』のデラックス・エディションの発売が立ち消えになってしまった。 と言っても、発売が無くなったのは日本盤の話。英米で発売されるデラックス・エディショ…

 Bob Dylan『THE ORIGINAL MONO RECORDINGS』インプレその3

■『Another Side Of Bob Dylan』 ディランは90年代に弾き語りによるフォーク・ソングのカヴァー・アルバムを作ってはいるが、フォーク・ロック移行前に弾き語りのスタイルで作られた最後の作品。録音は64年6月9日の1日で行われており、短時間で仕上げられた…

 Bob Dylan『THE ORIGINAL MONO RECORDINGS』インプレその2

ボブ・ディランのモノ・ボックスなんて高額商品を買ってしまったので、元が取れるぐらいじっくり味わうシリーズの第2弾。 今回はセカンドの『The Freewheelin'』とサードの『The Times They Are A-Changin'』について、モノ盤とステレオ盤の比較を。 ■『The …

 Bob Dylan 『THE ORIGINAL MONO RECORDINGS』インプレその1

待望だったボブ・ディランのモノ・ボックスが昨日我が家に届いた。私が購入したのはUS盤だ。Amazonの箱から取り出して、すぐにはシュリンクを破らず、しばらくは色んな角度から眺めてニヤニヤする。何だろうこの感覚は。寿司をつまみながら高笑いしているお…

 The Who『Live at Leeds』40周年記念ボックス

ザ・フーの『ライヴ・アット・リーズ』が、発売から40年を記念してボックスセットで発売されると聞いた時の感想は、正直なところ「またか」というものであった。 AB面合わせて6曲しか入っていなかったアナログ盤の時代から、最初のCD化、CD2枚組に拡大された…

 Bob Dylan『The Witmark Demos 1962-1964』攻略

ボブ・ディランのブートレッグ・シリーズ第9集である、『ザ・ウィットマーク・デモ』の発売がいよいよ来週19日に迫った(日本盤は少し遅れて10月27日予定)。以前このブログで同時発売される『モノ・ボックス』について触れた時、「『The Witmark Demos』に…