続「Mystery Dance」のミステリー



 13日の日記からの続きである。「Mystery Dance」のエンディングにはフェード・アウトで終わるヴァージョンと、突然終わるヴァージョンの2種類があるが、どのレコード、CDにどちらのヴァージョンが収録されているのかを検証する、大変意義のある研究である。昨日misatoさんの引越しの手伝いに行った折にもその話になり、私が持っていないことを知ったmisatoさんは、ご自身で所有していた『My Aim Is True』の米Columbiaオリジナル盤LP(のプロモ盤)を検証用にと、気前良くくださったのだ。ありがたいことである。
 さらにさらに、自宅のレコード棚をよく探してみたら、持っていないとばかり思っていた86年にリイシューされた英Demon盤LPと、発売年不明のポルトガル盤LPまで発見された。
 一気に3種類のアイテムが増えたので、早速検証してみると…。まず米ColumbiaオリジナルLPはフェード・アウト。84年に米ColumbiaがリイシューしたLPがフェード・アウトであることは確認済だったので、これは予想通り。マスター自体は同じものなのだろう。続いて英Demon盤LPは、サドゥン・ストップ。同時発売のCDもサドゥン・ストップであったのは先に紹介した通りだ。LPとCDで同じマスターを使用したものと思われる。最後に葡盤LP。これが何とサドゥン・ストップ。発売年が不明のため何とも言えないが、仮に78年11月発売の日本盤より早いとなると、世界で最初にリリースされたサドゥン・ストップ・ヴァージョンの可能性がある。尤も『My Aim Is True』のLPは、フィンランドノルウェー、ベルギー、スペイン、オーストラリア、イスラエル、イタリア、カナダなどでも発売されたことが確認されており、それぞれを検証しなければ、どこが最初だったのかは不明だ。この時代はまだ各国でLPがプレスされており、ジャケットやレーベルのデザインや、ジャケットに使われている紙などそれぞれ少しずつ違う。当然使われているマスターが違うということも往々にして起こることで、今回のようなことも発生するのだ。これだからコレクションはやめられない。分からない人には絶対分からない世界だろうけれど。
 ということで、現時点で判明している結果は以下の通り。掲載以外のマテリアルをお持ちの方は、検証結果をご報告いただけると幸いです。
<F.O.version>

『My Aim Is True』LP(Stiff SEEZ3)英1977
「Red Shoes」EP(Stiff BUY15)英1977
『My Aim Is True』LP(Columbia JC35037)米1978
『My Aim Is True』LP(Columbia PC35037)米1984
『My Aim Is True』CD(Rhino R2 74285)米2001
『My Aim Is True』CD(Victor VICP 62501)日2003
『My Aim Is True』CD(Victor VICP 62701〜2)日2004
『Singles vol.1』CD(Edsel BUY15)英2003

<S.S.version>

『My Aim Is True』LP(Victor VIP 6581)日1978
『My Aim Is True』LP(Stiff SEEZ3 NP)葡?
『My Aim Is True』LP(Demon FIEND 13)英1986
『My Aim Is True』CD(Demon FIEND CD13)英1986
『My Aim Is True』CD(Columbia CK 35037)米1986
『My Aim Is True』CD(Demon DPAM1)英1993
『Girls! Girls! Girls!』CD(Demon FIEND CD160)英1989
ダイアナ・クラール来日決定
 これもエルヴィス・コステロ関連ニュースと言えるかな。夫婦で来日して競演なんて期待できないだろうか。

3月21日(月)名古屋・名古屋市民会館中ホール 5:00pm
3月22日(火) 大阪・サンケイホール     7:00pm
3月24日(木) 東京・オーチャードホール   7:00pm
3月25日(金) 東京・オーチャードホール   7:00pm

 料金 S¥8,500 A¥7,500(全席指定/税込)