今日は私にとっては12月8日と同じくらい感慨深い日。Lee Brilleauxの命日なのだ。あれからもう10年。早いものだ。尤もその訃報を知ったのは4月も終わりごろのことで、当時住んでいた「ど」が付く田舎に3週ほど遅れて届くNMEに小さく載った記事によってだった。いずれにしろ、あの衝撃は昨日のことのように覚えている。今年も下北Shelterではメモリアル・イヴェントが開かれたようだ。ここ3年ほどは仕事の都合などで足を運んでいないけれど、相変わらず盛況であれば嬉しい。
今日という日に相応しい1曲をと思い、選んだのは「Violent Love」。『A Case Of The Shakes』所収のアコースティックなブルースだ。オリジナルはOtis Rushである。Leeの歌声は華麗とか流麗という形容からは程遠いが、出汁加減がいい塩梅。


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おいおい、大丈夫か?これによりアメリカでのニューアルバムの発売が2週間延期に。4月下旬から始まるアメリカ・ツアーが敢行されるかどうかはまだ未定。その後フジロックに来るという噂が現実のものとなるかは、ますます分からなくなってしまった。


◇くどいようだけど消費者利益を著しく侵害する輸入権創設には断固として反対しています
職場で音楽の話ができる人というのはあまりいないのだが、それでも辛うじて「音楽好き」を自認している5〜6人に改正著作権法案を知っているか聞いてみたところ、案の定誰も知らなかった。一応これこれこういう経緯があって、概要はこういうことで、来年1月からは輸入盤が買えなくなるかもしれないんだよと説明しても、反応は今ひとつ。まあ、最後にCDを買ったのは去年の暮れの女子十二楽坊とかのたまう人たちなので、危機感はあまり伝わらないようだ。そういう人に「反対の声を上げよう」などと持ちかけても盛り上がるはずもなし。中には「輸入盤ってさー、何で歌詞が付いてないの?」と見当違いな質問をよこす奴までいたのには意気消沈。一般的には非常に瑣末な事で私は日々悶々としているのかもしれない。文化庁が手荒な手段を使っても大丈夫だろうと踏むのも当たり前か。
残されている時間と、個人でできる反対表明の効果を考えると暗澹たる気持ちになるのは事実だ。しかし指をくわえてただ見ているだけでは納得できない。今更だが、首相官邸のHPにある「ご意見募集」のページから要望を送ってみることにした。

内閣総理大臣 小泉純一郎殿

今国会に提出されている著作権法の改正案の撤回と審議のやり直しを求めます。

今回の改正案には国内レコード会社に対して、海外で発売されたレコード、CDの輸入を制限する権利を認める内容が盛り込まれています。このような権利を認めると、日本国内では国内レコード会社が生産販売するレコード、CDだけを流通させることも可能であり、現行の再販制度との併用で、自由な価格競争が行われません。また、国内レコード会社が生産販売するレコード、CDは諸外国の価格水準と比較しても非常に高いと言わざるをえず、輸入盤が流通しなくなることは日本の消費者の利益を著しく阻害します。ひいては国内における音楽産業の衰退を招くことも予想され、著作権者の創作活動にも影響を与えることから著作権法の精神にも反します。

さらに、今回の改正案が提出されるにあたり昨年12月に行われた『「文化審議会著作権分科会報告書(案)」に関する意見募集』では、逆輸入CDの還流防止が主要なテーマとされていたのに対し、3月8日に衆議院議員川内博史氏ほかから提出された「今国会提出の著作権法の一部を改正する法律案に於ける「商業用レコード」の定義と法律の適用範囲に関する質問主意書」に対する答弁書の内容は、それに止まらない範囲での輸入規制をはっきりと認めています。個人的にこうした経緯は国民の関心をそらすための工作であったと解釈しており、広い範囲での輸入権創設に関しては充分な議論がなされたとは思えません。

以上の理由から、著作権法改正案を撤回し、審議のやり直しを強く求めます。

今朝J-WAVEを聴いていたら、ある占い師が「小泉さんは首相就任の年の運勢がピークでした。その後は年々下降線をたどっています」と言っていた。あまりにも辻褄が合うので思わずホントかねと思ったが、笑える。因みに小泉は「来年が最低で、その後は徐々に回復するでしょう」だってさ。