起きろよBaby 今日はいい天気だ


君が開けた窓の外には干からびたミイラが汗を流してる
無能な政治家テレビでまた笑う
呆れるくらい人々は脳天気だ
泣きたいくらい脳天気だ


起きろよBaby 今日はいい天気だ Hoo
選挙に行って投票しようぜ
起きろよBaby 誰か違う奴に Hoo
君の一票を託してみないか
とんでもないのを選んでみないか
何もしないより退屈しないぜ
誰かいい奴を選んでみようぜ
誰か違う奴 選んでみようぜ

 今日は東京都議選の投票日だ。私は仕事があるので、先日期日前投票を済ませてきた。くだらない世の中を変えるための数少ない権利を行使するために。たったの1票で何が変わると言われると、ほとんど返す言葉も無いのだが、選挙権すら行使しないで文句を言う奴にはなりたくないだけだ。
 上に引用したのは忌野清志郎が書いた「目覚し時計は歌う(選挙ソング)」の一部。一見無謀な戯言のようで、含蓄があるのはさすが清志郎だ。投票率が低ければ低いほど、保守政党には有利であることを、ちゃんと言い当てている。支持政党がある者は何も言わなくても投票に行くだろう。特に都市部では支持政党を持たない人が多く、それら浮動票が動けば一大勢力となるはずなのに、まともに投票しないのが事実。特に若年層の投票率の低さは目も当てられない。前回の都議選では、20代の投票率が24・32%、30代は32・31%である。ただでさえ少子化で人口が少ない若年層が投票しないものだから、ますます若者に不利な政治体制が生まれてしまう。私は既に若者ではない年齢だけれど、現状には不満だらけだから、せめて投票には行くのだ。
 この世の中に納得し、満足している若者がそれほど多くいるとはとても思えない。しかしこれほどまで選挙に関心が無いということは、そうでもないのかな。20代なんて4人の内3人が投票しないのだからなあ。体制側から見たら、これほど従順な生き物もいないということだ。本当に呆れるくらい人々は脳天気だよ。泣きたいくらい脳天気だよ。