Keep On Goin



 朝から通院。診察は昼前には終わり、その足で新宿へ。探しているCDがあり、タワーレコードへ。最近は縁あって週に一度ぐらいの割合でここへ来ている。
 7階の邦楽フロアの売り上げランキングで、8位に夜のストレンジャーズが入っていて驚くやら嬉しいやら。因みに1位は竹内まりやのベスト。新作『トラブルボーイズ』は私もこの店で発売日に購入した。ランク入りに微力ながら貢献したことになる。
 8階の洋楽ロック、ソウルのフロア、9階のジャズ、ブルース、カントリーのフロアもうろついて試聴三昧。ドクター・ジョンの新作はかなりヘヴィな仕上がりだった。じっくり聴きたいけど、対峙するだけの心構えとエネルギーがあるか疑問だったので購入せず。あと、店内で流れていたルシンダ・ウィリアムスの新作も良さげだった。この人はハズレというものがない。いずれ買うことになるだろうが、今日は見送り。
 話題のディランのブートレグ・シリーズ第8集の現物を初めて目にした。1枚もの、2枚組、3枚組の3種類があるわけだが、どうせ買うなら3枚組だよなあ。購入できなくなってから後悔しそうだし。とはいえ、第1集ですら3回ぐらいしか聴いてない私が、89年以降のレア・トラック集であるこれを果たして全部聴くのはいつになるだろうかと思うと、やはり手が出せず。そもそも予算が足りないのだが。
 とりあえず今必要なものだけ諸々購入し、帰宅。その後は自宅で執筆作業。
 最近また原稿書きの仕事をポツポツやってます。この間はシンコーミュージックから出るレッド・ツェッペリン本に寄稿しました。あれはいつ発売になるのかな。原稿を提出したのが9月の終わりだったから、今月中には発売されるのではないかな。
 今日書いていたのは、やはりシンコーの『ロックス・オフ』という雑誌の記事。お題は今年の年間ベストアルバムについてだ。まだ10月中旬だというのに…。締め切りの都合があるとはいえ、これから発売される(=現時点では聴けていない)アルバムもたくさんあることが分かっていながら、選出せねばならないのは辛い。雑誌の年間ベスト企画はあくまで参考程度であって、全面的に信頼すべきものではないのだろう。この分野においては権威であるMM誌の記事だって、「何だかなぁ」と毎年思うもんな。
 しかし今年は総じて充実した作品の多い年だったとは言える。洋邦問わず。パッケージメディアの売り上げは今後益々減少していくだろうが、環境の悪化にめげず優れた作品が作られていることは心強い。ミリオンセラーに依存した80〜90年代の売り方が破綻したとはいえ、マーケティングと無縁のところで実験の成果が生まれている限りは、従来型とは違う購買層の開拓を期待して良いのではないかと楽観的に考えている。