No reason to cry



「THE DIG」50号発売記念連動企画”ロックの殿堂”
 シンコーミュージックの季刊「THE DIG」が先ごろ通巻50号を迎え、それに合わせて書籍の卸しを行っているトーハンのサイトに、スペシャル・ページが作られた。過去の「THE DIG」を飾ったロックの殿堂入りを果たしているアーティストの記事紹介と、編集部が選んだ代表アルバムが掲載されている。
 その中でエリック・クラプトンを特集した33号で私が書いた記事も転載されている。これはもう4年ぐらい前に書いたもので、久しぶりに読み返したらさすがに懐かしかった。この記事を書いていた時のことをいろいろと思い出したので。
 しかし今読むと拙い文章であることがわかる。はっきり言って下手だ。100点満点でせいぜい50点ぐらい。
 「THE DIG」には今までいろいろな記事を書かせていただいてるが、個人的に最も気に入っているのは29号に掲載されたスペシャルズの記事である。「THE DIG」を含めて雑誌にこれだけの長文(と言っても4000字程度)を書いたのは初めてだったので、書き上げるまでに苦心した記憶がある。そのかいあって仕上がりは満足の行くものだった。これも随分長いこと読んでいないけれど、記憶の中では90点ぐらい付けてもいい。この記事が書けたことで、長文の記事を書くことに対して抵抗が無くなり、それ以降は4000字だろうが5000字だろうが全然気にならなくなった。その割には今でも400字とか800字程度の記事に苦しんだりすることがあるのだが、文章を書く大変さは字数の多寡と関係ないと思っている。当然執筆に必要とされる時間の長さには違いがあるものの、400字の記事も4000字の記事も大変さのレベルに違いは無いと思えるようになった。
 因みにその29号も、33号もバックナンバーが残っているようなので、興味があるという奇特な方は取り寄せてみてください。