Mercy Mercy Me



マクドナルドのビッグマックを本日から150円で買う方法
 こういうのを見せられるとエコロジーってブームなのだなあと思う。「チーム・マイナス6%」が提唱するキャンペーンに賛同し、「私のチャレンジ宣言」なるものに登録し、それをプリントした紙か携帯の画面を店頭で見せるとビッグマックが150円で買えるのだとさ。(参照1)
 便乗商法とはこのこと。マクドナルドなんて企業のどこが地球に優しいのだろう。ハンバーガーひとつを作るためにパンの原料である小麦や、肉牛を育てる上で不可欠な穀物飼料を大量に使い、低価格で提供するために大量消費を前提としているではないか。環境破壊に直結する要素が嫌というほどある。加えて紙やプラスチックをふんだんに使った過剰包装、店舗では早朝から深夜までこうこうと明かりを点け、冷房暖房完備の大サービス。挙句の果てには証明となる紙を持参しろってか。どこまで資源を浪費させれば気が済むんだよ(笑)。実際に店舗まで行けばビッグマックひとつだけを買うわけにはいかないだろうから、ドリンクやらサイドメニューやらの購入も催促されるはずだ。結果的にマクドナルドは利益を上げられるよう計算した上での150円なのだろう。
 環境省が掲げる「1人1日1kg、CO2排出量を削減」の目標数値への取り組みを具体的に表明するのが「私のチャレンジ宣言」なのだが、そのチェックシートを見たら、1kg減らすのってかなり大変なことであるのが分かる。エアコンや冷蔵庫や給湯器を新製品に買い換えたり、太陽光発電を設置したりしなければなかなか1kgには到達しないのだ。ビッグマックを150円で買えるからと言ってここまでする人が果たしているのだろうか。「私のチャレンジ宣言」なんて完全に自己申告に基づいているから、ビッグマックのためなら適当にチェックを付けてマックへのこのこ現れる人の方が多いのかもしれないけど。
 だいたい地球温暖化の原因が二酸化炭素にあるとする根拠自体、科学的には疑問視されている。(参照2)(参照3)昨今のエコ・ブームはエコ・マーク付き製品を買わせるための口実だという説すらある。確かに現在の地球環境はおかしなことになっていて、対策が必要なところには来ているのだろう。その手段の選び方にはもう少し慎重になりたいものだ。マクドナルドの業績アップに協力しておいてエコも何もないだろう。