プライベートな話をしよう



 このところずっとバタバタしてまして、と書こうとして「ずっとドタバタしてまして」と入力してしまった。別に私はコントをやっていたのではない。
 MicrosoftWindows Vistaなどという何だかよく分からないOSを発売するものだから、私の仕事にもいささかその影響が。お陰で残業は増えるし、今月はまともな休みが3日ぐらいしか無い。締め切りにはまだ時間があるものの、7割ぐらい書いたところで止まっている原稿があったり、仕事が多くて、別の仕事ができない状態が続いている。
 正直なところ、私はあのWindows VistaなるOSに全く魅力を感じない。あれ、便利かあ?仕事でパソコンをバリバリと使いこなしている人ならば、検索機能の向上などは確かにありがたい変更なのかもしれないが、そうではない、ネットとメール、せいぜいWordやExcelで書類を作成する程度のユーザーにとっては、見栄えが違う以外に大きな変化は無いように思う。
 特に全くの初心者がこれからパソコンを習得しようとするならば、最初に使うパソコンがVistaではかえって分かりにくいような気も。フォルダの階層の概念とか、Windowsの基礎的なことを知らないでも使えてしまうからね。小学校の算数を知らないで、微分積分の解き方だけ知っていても、教養とは言えないでしょう。
 個人ユーザーが使う場合、Vista Home Basicか、Home Premiumの選択になるだろうが、目立った機能の無いBasicは存在意義が不明で、Premiumを使うならば必要とされるスペックが高過ぎるのも難。BTOならともかく、メーカー製のオール・イン・ワンのパソコンで、1年以上前に買ったものなら、Premiumはほとんど使えないのではないかな。MicrosoftはPremiumの動作要件として、メモリ1GB以上と発表しているけど、はっきり言って1GB程度のメモリでは重くて実用に耐えられない。XPのパソコンで2GBとかそれ以上のメモリを積んで使っている人など、あまりいないだろうから、OSのアップグレードの前にメモリの増設は必須かと。それに今回はグラフィックのメモリも128MB以上必要とされているから、ハードルは高い。事実上買い替えを余儀なくされるのではないか。
 XPのマシンとして充分用は足りていることもあるし、パソコンごと買い換えてまで使いたくなるようなOSには思えないなあ。