好色選挙法

k_turner2006-08-31



 タイトルに意味は無いので、お気になさらぬよう。
 一昔前、「絶対音感」という本がベストセラーになって、絶対音感の存在がクローズアップされると共に、絶対音感があるのは超人的な能力の持ち主のように思われたことがあった。その名残は現在にも至っており、子どもに絶対音感を付けさせようと、まだ言葉もおぼつかないうちからピアノ教室に通わせるなど躍起になっている親が少なからずいるようだ。
 しかし何故そうまでして絶対音感を身に付けたいのだろうか。絶対音感がある人はあらゆる音が音階で聴こえるそうで、例えば救急車で運ばれながら、耳に入ってくるサイレンの音を「これはシとソだ」と認識してしまうというのだから、難儀な話だ。私には幸か不幸かそのような能力は無い。ただし歌や演奏を聴いて、今歌手が音を外したとか、ギターのチューニングが狂ってるなどは聞き分けられるので、相対的な音感はあるのだと思う。
 先日ある場所へ行ったら、室内のBGMとして「オルゴールで聴くJ-POP」の類のCDが流れていた。サザンなどの曲の主旋律部分が全てオルゴールの音になっているものだ。こういうCDの場合、わざわざその曲のオルゴールを作ってレコーディングするのではなく、オルゴールの音源を使ったキーボードか何かを弾いてレコーディングするのだと思う。ご存知のようにオルゴールの音はピッチが微妙にずれているが、本物のオルゴールの場合、ジャストのピッチで鳴る部分もあれば、外れている部分もあって、その曖昧な鳴り方に味わいが感じられる。しかしオルゴールの音源の場合は全ての音がオルゴールっぽく作られており、従って流れ出てくる音の全てが外れているのだ。これを聴いていて不快で仕方がなかった。私でさえそうなのだから、絶対音感の持ち主がこんなのを聴いたら、誤変換された音階名が延々頭の中に羅列される訳で、気が狂うのではないかと思った。
 絶対音感を持っているメリットはそれほど無いように思う。ギターなど弦楽器をチューニングする時にメーターを使わなくても出来てしまうとか、その程度ではないかな。絶対音感があると視力がぐんぐん回復するとか、異性にモテモテとかいうのであれば別だが、日常生活を送る上では特に羨ましいと思うような能力ではない。
 Wikipedia「絶対音感」の項には、次のような記述がある。

ドイツなどヨーロッパでは絶対音感教育は禁止されていたが、昭和8年、園田清秀がピアノで小児への早期教育を実施、昭和14年頃ピアニスト笈田光吉の呼びかけに軍人が全国民が飛行機など機械音に敏感になるため普及活動を展開。音楽家は反対するも大日本帝国海軍の対潜水艦教育、大日本帝国陸軍の防空教育で採用されたが昭和19年には中止されたという。

 なるほど、飛来した敵機の音がファだから今何キロ先あたりを飛んでいるとか判断できるわけだ。しかし戦時下で、しかも空襲がある時代の戦争でないとその能力を発揮する機会が無いのでは、やはり不必要な能力と言えるのではないだろうか。
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