仕事の話はやめてくれ

k_turner2006-05-16



SUMMER SONIC東京2日通し券完売
 どうよ、これ。まだ5月だよ。3年ぐらい前からサマソニのチケットは売り切れることがあったけれど、開催まで3ヶ月近くも前に売り切れたのは初めてだろう。
 夏の恒例イベントとして完全に定着したことと、今年は特にフジロックと比較しても出演者が豪華なので、ラインナップによって行くかどうかを決める浮動層が一挙に動いたというところかな。逆に考えれば今年のフジは売り切れないかも。
 私としては出演者云々よりも環境に全く魅力が無いフェスなので、今年もサマソニには行くつもりは無かったのだが、正直に言えばマッシヴ・アタックは見たい。単独公演もあればいいのに。と思っていたら、マッシヴと同じ日にビッグ・ストライズが出るのか!いかん、急にサマソニにも行きたくなってきた。しかし1日券を買う資金が無い。
 ところでウドー主催の通称ウドー・ストックは、チケットが全然売れていないという噂。しかもチケットの一般発売後になって、オーディオスレイヴの出演がキャンセルになった模様だ。出演ラインナップから突然その名前が消え、オフィシャルサイトの「What's New」にあった「出演決定」の履歴も消されている。この件についてウドーからは何の説明もないため、オーディオスレイヴ目当てでチケットを購入済みのファンから怒りの声が上がっている。そりゃ、そうだ。せめて「キャンセルになりました」のアナウンスぐらいするべき。最初から無かったかのように見せるのは、無駄に反発を招くだけだ。
 しかし本当にオーディオスレイヴの出演が無いとなると、本格的にオヤジ向けフェスの色彩が強くなるな。30歳以下がほとんど来ないフェスというのも、ある意味で見ものだ。少子高齢化が進むこの国では、10年、20年後のフェスの基本的なスタイルを先取りしているかもしれない。
ドクター・フィールグッドの『Down by the Jetty』が2枚組コレクターエディションで再発
 ドクター・フィールグッドのファーストにして、パブ・ロック史、いやブリティッシュ・ロック史に燦然と輝く傑作『Down by the Jetty』が2枚組仕様で発売される。今のところ判明している収録内容は、ディスク1にリマスターされたオリジナル音源と5曲のボーナス・トラックが、ディスク2には何とオリジナルのステレオ・ヴァージョンとライヴ音源7曲が入るようだ。
 このアルバムは75年の発売ながら、モノラルで発売されており、フィールグッズの先祖返り的な音楽性と、当時のメインストリームに対するアンチテーゼを反映したものだとして、後のパンクの登場を促した重要な要素のひとつに挙げられている。ただしモノで発売されたのは最初から意図されたわけではなく、実際のレコーディングはステレオで行なわれていたのだ。ミックスの段階でステレオの仕上がりが気に入らず、モノ化させて発売したのである。怪我の功名ってやつですな。この辺の経緯は『パブ・ロック革命』に詳しい。
 であるからして、当然のことボツになったステレオ・ミックスも存在するわけで、それが初めて日の目を見ることになる。当時のメンバーや、プロデューサーのヴィック・メイルの判断が正しかったかどうか、白日の下に曝されるのだ。歴史的意義のある検証とはいえ、こういうものは従来公表されることはなかったのにねえ。万一「ステレオの方がいいじゃん」ってことにでもなったら、歴史が覆されてしまうではないか(笑)。