Monkey Man



キース・リチャーズ一時入院か?
 上記CNNの記事によると、先週初め、ニュージーランドにてキース・リチャーズが病院に運ばれた模様。
 ストーンズのスポークスマンはこの件について詳細を発表していないが、ニュージーランドとオーストラリアのメディアが伝えるところでは、先のオージー・ツアー終了後、休暇を楽しんでいたフィジーにてキースは椰子の木から転落、頭を打ったとのこと。「mild concussion」とあるから軽い脳震盪か。
 キースが運ばれたのはAucklandの「Ascot Hospital」という病院であることが判明している。また滞在していたのはフィジーの「Wakaya Club resort」との証言もある。しかしキースの様態、並びに滞在先を離れたのかどうかは不明。
 ストーンズのツアーは5月27日にスペインのバルセロナから再開される予定で、今のところ変更されてはいない。
 大事に至らなければ良いが、歳が歳だけに心配である。しかし何だって椰子の木になんか登るのだ。キース・リチャーズさん、62歳よ。


時事通信から日本語ニュースも出た。
ストーンズのK・リチャーズ、フィジーで木から転落し負傷

ニュージーランド各紙によれば、リチャーズさんは1泊80万円以上するフィジー・ワカヤ島の最高級リゾート「ワカヤクラブ」に妻と滞在していたが、ココナッツの木から転落して頭痛を訴え、さらにジェットスキーの事故にも巻き込まれたという。ワカヤクラブの広報担当者は「彼は負傷しているが、けがの程度は知らない」とサンデー・ニューズ紙に語った。
 サンデー・スター・タイムズ紙によると、リチャーズさんはフィジー国内で応急処置を受けた後、27日に航空機でニュージーランドオークランドにあるアスコット病院に運ばれ、脳スキャン検査を受けたらしい。報道によれば手術は受けておらず、数日中に退院できる見込み。

 こちらの報道ではジェットスキーの事故にも遭ってることになっている。おいおい。


 今度はサンケイスポーツから。
キース重傷か…フィジーでヤシの木から転落、欧州ツアー延期も

 搬送先のニュージーランドなどでの報道によると、キースは先週初め、ヤシの実を取ろうとして木に登って転落。4月29日に3時間30分かけ、空路ニュージーランドオークランドの病院へ運ばれたという。
 病院側は取材を拒否しており、ストーンズ側は「軽い脳しんとうを起こしたため、大事をとって検査している」という短いコメントを発表しただけだ。
 ストーンズは日本ツアーを同5日に終えた後、中国、豪州と回り、同18日のニュージーランド公演で、昨年8月からの世界ツアーを一時中断。5月27日からの欧州ツアーに備え、長期休暇に入っていた。キースはギターのロニー・ウッド(58)とともに、フィジーで休暇を過ごしていた。
 2人が滞在した「ワカヤ・クラブ」は1泊30万円以上という超高級リゾートホテル。フィジーの首都スバから空路1時間、宿泊客専用機で移動した離島にあり、規模はコテージ9軒だけ。トム・クルーズジョージ・クルーニーら、世界のセレブリティが、静かなオフを過ごすために利用している。
 完全にプライバシーが守られた空間での事故だけに、詳細は不明。その中で、ニュージーランド・ヘラルド(電子版)は「深刻なケガ」と報道。別のニュージーランド紙は「木から落ちて頭痛を訴えた後、水上バイクに乗り、さらに事故にあった」と伝えている。また、ロニーは妻とともに米ロサンゼルスへ帰宅、病院にはキースの妻が付き添っているという。
 キースは前々回の世界ツアーでも、折り返し休暇中(98年5月16日)に、自宅の書庫から転落。肋骨(ろっこつ)を2本折り、休暇明けの欧州ツアーを延期させた。今回も日程に影響が出るのは必至。日本からも多くのファンが渡欧を予定しているが、入場券や航空券、さらに休暇の再手配などで大変な目にあいそうだ。

 サンケイスポーツの書くことをいちいち真に受けていては身が持たないが、これだけの情報で「ツアー延期も」と見出しを付ける無神経さには呆れる。記事の中で「完全にプライバシーが守られた空間での事故だけに、詳細は不明」と自ら書いているくせに、何故ツアー日程への影響まで言及できるのか。
 既報と食い違う情報もいくつかあるので、気になって調べてみた。「ワカヤ・クラブ」とはどんなところなのか。ググったらあっさりとHPを発見。それがこちら
 さすがセレブ・ロッカーのキースはゴージャスなところに泊まっているものだ。時事通信の記事には「1泊80万円以上」とあるのに対し、サンケイスポーツでは「1泊30万円以上」とある謎は、このHPでたちまち氷解。
 こちら(注:PDFです)にあるWakaya Clubの宿泊案内によると、一番安いGarden View Bureが$1900、一番高いVale 0だと$7600もする。しかも単位はフィジー㌦ではなく、US㌦だ。今のレートで円換算すると最低の料金で21万円強、最高料金で86万円強ということになる。キースほどになると一番高い部屋を押さえるに違いないので、時事通信の報道が正しいだろう。
 この程度のことは私でも10分もあれば調べられる。その労すら惜しんで適当なことを書く新聞が「日本からも多くのファンが渡欧を予定しているが、入場券や航空券、さらに休暇の再手配などで大変な目にあいそうだ。」などと不安を煽るようなことを書かないでもらいたい。