I SHIT and watch as tears go by....

k_turner2006-02-08



ストーンズの過激歌詞カット 「スーパーボウル」ハーフタイムショー (産経新聞)
 茶番キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
 先ごろ行なわれたNFLのハーフタイム・ショウでのストーンズの演奏中、卑猥な歌詞が歌われたとして、その箇所の音声が消された件。この報道では過激だとされる歌詞をテレビ局側が「勝手に」カットしたことになっている。なわけあるかー!!
 この件に関しては「犬にかぶらせろ!」さんのところでもエントリーされていて、私は全く同感なのだが、話題作りのための茶番に過ぎない。60過ぎてもなお、過激なイメージを保持しなければならないストーンズって大変ね。そうまでして稼ぎたいかね。
 冷静に考えてみれば、今から40年近く前にエドサリヴァン・ショウに出た時には「Let's Spend The Night Together」の歌詞を変えることに応じたバンドですよ。スティール・ホイールズ・ツアーや、アーバン・ジャングル・ツアーでは秒刻みのタイトな演出をこなしたバンドですよ。スーパー・ボウルと言えば視聴率が40%以上あって、全米で1億人が生放送を見ていると言われるオバケ番組だ。言わば日本では紅白歌合戦みたいなもの。それに出演するに当たって、綿密な打ち合わせが無いはずがない。
 だいたい今でもストーンズが反骨精神に貫かれた、過激なバンドだと思って聴いている人は果たしているのだろうか。60過ぎた爺様たちが反社会的だったら、普通嫌だろう。68で死ぬまでフーテンだった寅さんぐらい嫌だぞ。
 スーパー・ボウルのハーフタイム・ショウと言えば、一昨年のジャネット・ジャクソンのポロリ事件があまりにも有名になったから、ストーンズも何らかの対抗手段を打ち出したかったのだろう。ミックがいきなりフルチンになるとか、キースがカツラを落とすとかするのはさすがに憚られるので、「検閲によって歌詞がカットされた」ことにしたのだ。
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「わいせつ」と音声カット−NFL、ストーンズが批判(サンスポ.COM)
 とまあ、日本のマスコミまで騒いでくれてストーンズ側はしてやったりと言ったところかもしれない。ところが既にロイターが伝えるところによると、
スーパーボウルのハーフタイム、ストーンズは歌詞規制を承諾
 空気読めよ、ロイター。ジャネットの時はもう何日か引っ張ってから明らかになったではないか。オチがお粗末でしたな。
 その問題のストーンズのハーフタイム・ショウは、お馴染みYou Tubeにアップされている。
こちらがミックのヴォーカルが一部消された生放送ヴァージョン。ただし「Start Me Up」のみ。で、こちらが問題の箇所をバッサリ編集した3曲フルの再放送ヴァージョン。どこが違うか分かりますね?
 これを見ていて思ったのは、ダリル・ジョーンズって全然映してもらえないのな。正式メンバーではないのは承知の上だが、もはやブライアン・ジョーンズが在籍した期間より長くストーンズで演奏しているのに、この扱いは可哀想だと思った。