k_turner2005-08-13



村八分ボックス詳細判明

村八分ボックス8CD+1DVD 税込価格21,000円
(DISC 1) 71年3月31日スタジオレコーディング音源(リマスタリング)+71年6月27日日比谷野音のライブ音源(未発表)ETC.
(DISC 2) 72年8月23日 京都円山野外音楽堂ライブ(未発表)
(DISC 3) 72年11月11日 京都会館ライブ(未発表)
(DISC 4) 72年京都 ディスコ「ガロ」ライブ(未発表)
(DISC 5) 73年エレックスタジオ(未発表)+72年プライベートアコースティックテープ(未発表)
(DISC 6) 79年5月6日京都大学西部講堂(未発表)
(DISC 7,8) 73年5月5日京都大学西部講堂(エレックオリジナルLP被せ帯び付き初回盤を紙ジャケ完全復刻&リマスタリング
(DISC 9)-DVD-
1972年慶応大学三田祭CD発売時に特典用として配布された映像を丸ごと全て収録。後年発見された同日の未発表映像も現存する限りノーカット収録。さらに遂に発掘された16mm、8mmフィルムより完全未発表映像、1971年日比谷野外音楽堂、1972年京都円山音楽堂でのライブ映像を収録。

 以上リンク先のディスクユニオンHPより転載。ディスクユニオンではオリジナルの特典も予定しているようだ。
 前回触れたように「ロック画法No.5」(2001年7月発行)で言及された音源はほとんどが収録されるようだ。また「ロック画法No.5」では言及されていなかった、つまりは当時存在が確認されていなかったと思われるDISC4の京都ディスコ「ガロ」(正しくはロに濁点がある)でのライヴ音源が目を引く。「ガロ」は村八分が根城のようにしていた伝説のディスコで、約3年の活動期間に数え切れないほど演奏したと(30分程度の演奏を一晩で3〜4回とも)言われている。日常的に出演していればわざわざ録音を残そうとは考えないのが普通で、しかも70年代初めのことならなおさらだ。音源が見つかったことが奇跡的。
 唯一のスタジオ作品と言われているDISC1がリリースされたのは91年のことだし、有名な『ライブ村八分』(DISC7、8)だって解散後に発売されている。短い活動期間に正式にはレコーディング作品を残さなかったバンド故、伝説が一人歩きしている感もある村八分だが、このボックスセットと、現在Good Lovin'から発売されている『UNDERGROUND TAPES』のシリーズを聴けば現存する村八分の音源はほぼ網羅でき、バンドの全体像を判断する機会が与えられることになる。
 私はbeatlegというプライベート音源情報の専門誌で文章を書かせてもらっているので、その手の音源を聴く機会は頻繁にあるし、個人的にも隠密音源の類をコレクションしているアーティスト、バンドがある。研究のために聴きたいという欲求と必要性は認めるものの、それらを聴いていていつも思うのは、残された音では実際のライヴの体験との雲泥の差は全く埋まらないということだ。村八分のCDなどを聴くと、一度でいいからライヴが見たかったと思う。小学校に入る前に解散している村八分のライヴは当然のこと見たことはないし、その夢は永遠に叶う事はない。
 そもそも村八分のライヴを見たことがある人はどれくらいいるのだろうか。ビートルズやゼップの来日公演を見た人には会ったことがあるが、村八分を見た人には会った記憶がないなあ。実数としてもビートルズやゼップを見た人より少ないだろう。今回のボックスセットを購入するのも、実際の村八分は見たことがない人の方が多いように思う。こうして音源が発掘され、発売されることで多くのリスナーは見果てぬ夢に対するストレスを募らせるのだ。余談だがボックスに入る音源は、音質面でも相当ストレスが溜まることが予想される。発売を前提に録音されたDISC7、8以外のライヴはおそらくオーディエンス録音。DATが当たり前の最近のブート事情を知る者には、想像を絶する劣悪音質だろう。
 ストーンズネタ2題。
ミック・ジャガーさん「新アルバムの曲はブッシュ批判じゃない」

ライブドア・ニュース 08月11日】− AP通信によると、ロック界の大御所、ローリング・ストーンズミック・ジャガーさんは、発売間近のニューアルバムの1曲が、ブッシュ大統領を批判しているのではないかと噂されていることについて、テレビ番組で「個人を標的にしたものではない」と述べ、噂を否定した。
  10日に放送された娯楽情報番組「エキストラ」に出演したジャガーさんは、「本当にブッシュ大統領個人に向けたものじゃないよ。もしも、大統領を歌うんだったら『親愛なるネオコン新保守主義者)』なんて言わないよ」と述べた。
  問題の曲は9月6日に発売されるニューアルバム「ビガー・バン」に収められているもので、ブッシュ大統領イラク政策は触れられていないが、米国防総省と多額の契約を結んでいる石油サービス大手ハリバートンが批判の的となっている。同社はチェイニー副大統領が政権入り前までCEO(最高経営責任者)を務めており、国防総省イラク石油産業の修復や米軍基地運営の契約を結んでいる。歌詞では、「どうしておまえはそこまで間違ったことをする、親愛なるネオコンよ。ペンタゴン国防総省)のカネはどこへ行った」と繰り返し、また、「誰もが自由だ、俺たちは民主主義の中に生きている、でも、もしも俺たちに逆らおうとするなら、裁判なしで牢獄行きだ」と歌っている。
  ジャガーさんは、「たしかに、この歌は、政府の政策の一部を批判しているが、だからどうだってんだ。反対している人なんてたくさんいるさ」と、騒動を“ジャガー節”ではねつけた。 

 そういえば「Highwire」って曲もあったな。あれも湾岸戦争批判と噂されながら、本人たちは否定したのだった。内容より話題作りを優先させるサー・ジャガーさん、(・A・)イクナイ!! 
ストーンズのコンサートで資金調達=シュワ知事、寄付者を招待

【サンフランシスコ11日】米カリフォルニア州シュワルツェネッガー知事の事務所は11日、同知事がボストンのフェンウェイパークで21日に行われる英ロックバンド、ローリングストーンズのコンサートを利用して政治資金を調達する計画であることを明らかにした。
 それによると、知事に10万ドル(約1100万円)を寄付すれば、フェンウェイパークの貴賓席で知事と同席の上、コンサートを楽しむことができる。また、1万ドル(約110万円)を寄付した人には、中央最前列の座席を用意する。
 ローリングストーンズの広報担当者はこれについて、ストーンズはこの資金調達には一切関与していないと強調している。
時事通信) - 8月12日15時37分更新

 これは日本で言えば、横山ノック吉本新喜劇観覧ツアーみたいなものか。タレント議員らしく自分の商品価値をよく分かってらっしゃるようですな。シュワ知事。…シュワ知事って(笑)。
 それにしてもストーンズのライヴは今やエスタブリッシュされたエンターテイメントなのね。王侯貴族主催の音楽会と変わらねーよ。本当に10万ドル払ってシュワちゃんの横で嬉しそうに鑑賞するジジイやババアがいそうだから嫌だ。