八代目正蔵



現役力士「普天王」どすこい日記(ネタ元:面白いサイトを見つけたよ。)
 今や猫も杓子もブロガーという時代。とうとう現役幕内力士のブログが登場した。このブログの作者は西前頭十三枚目 普天王関(出羽海部屋)である。更新はそれほど頻繁ではないとはいえ、場所中の力士本人がネット上で発言するなんて聞いたことがない。相撲も人気商売だし、こういう形で情報を発信することで新しいファン層を開拓できるかもしれない。実際私は今日までこの普天王という力士がいることを知らなかったのに、密かに応援したくなった。協会や親方は普天王関がブログを書いていることを知ってるのかな。
 現在アップされている日記では、3月8日の「■一日の稽古の流れ」が面白い。相撲取りの1日が早いというのは有名だが、それでも序ノ口、序二段クラスで5時起床。関取だと7時起床らしいので、取り立てて早いという気はしない。私だって幕下よりは早く起きてるからなあ。しかもその後稽古をして、入浴、食事が済んだら、お昼には自室へ帰ってしまうのだ。力士って午後から翌朝までは何をしているのだろう?場所中はそれから取り組みがあるのだろうし、番付の低い者は掃除や食事の支度など雑用もあるのだろうが、関取以上になると基本的に暇なのだろうか。
 あらゆる行動に番付が影響してくるヒエラルキー社会であるのはさすが。現実社会とは隔離された謎の世界が存在することを垣間見せてくれる。
九代目林家正蔵:こぶ平さんの襲名披露イベントに14万人

 九代目林家正蔵を襲名する落語家の林家こぶ平さん(42)が、襲名披露興行の成功祈願と地元・東京都台東区の人々に感謝、報告するお練(ね)りとパレードのイベント「こぶ平下町感謝の日」が13日、東京・上野から浅草までのコースで行われた。落語界ではかつてない大規模の襲名イベントに、沿道や寛永寺(上野)、浅草寺のお練りに計14万5000人(主催者発表)がつめかけた。

 このイベント、昨日の夕刊で知って(調べたらオフィシャルサイトがあった)行こうかなと思っていたのだが、今朝になって気が変わって行かなかったのだな。家から上野は微妙に遠いところだし、3月とは思えない寒空の下で待ってるのも辛そうだったので。
 14万5000人という数字はのべだろうし、主催者発表と言うくらいなので多めに報告しているはずだから、話半分に聞いておくにしても、落語界では久々に大きな名前の襲名であり、一大イベントには違いない。調べたら先代の正蔵(後の彦六)がその名を襲名したのは55歳の時だった。こぶ平が42にしてその名を継ぐのは本人にとっても、落語協会にとってもリスクの大きな賭けである。名人と呼ばれる噺家が数少なくなった今、落語界が転換期にあることを象徴するような襲名だ。襲名披露公演は見ておきたい。
ブログブックス3冊+堀江貴文本2冊同時発売
 ライブドアに登録しているブログの中から投票により「livedoor ブログブックス賞」に選ばれた3つのブログを書籍化。同時にほりえもんの書き下ろし本と独自の体験から構成した英単語参考書を同時発売とのこと。
 ブログの書籍化は「電車男」の2匹目のどじょう狙いがあからさまで、まあ好きにしてちょうだいという感じなのだが、私が引っかかったのは堀江氏の英単語参考書だ。

ライブドアCEO 堀江貴文が、英単語を暗記するために最も重要視した4ヵ条に沿って単語を分類。堀江貴文の東大合格に至るまでの実体験を踏まえて構成した、他に類を見ない英単語参考書!

 この解説の通り、これは受験を前提として英単語を「暗記」するための実用書なのだ。従ってこれを読んで東大に入ることはできるかもしれないけれど、実際の英会話に役立つとは一切謳っていない。先日の外国特派員協会での講演で明らかになったように、ほりえもんは英会話がまるで出来ない。本人は「話すことはできませんが、ヒアリングはある程度できます」と言っていたけど、海外特派員からの質問の際も通訳が付きっ切りだったので、それも怪しいものだ。
 今はどうだか知らないけど少なくともほりえもんの世代の大学受験は、暗記する技術に長けている者ほど、難関校に入ることができた。英語ならいかに多くの単語を覚えたか、いかに多くの構文を覚えたかによって試験での成績が決まったのだ。ほりえもん程度の、恐らくはニューヨークのレストランで食事をするにもまごつく程度の英会話能力しかなくても、暗記の技術さえ持っていれば日本の最高学府でも最も入るのに難しいとされる学校に入れてしまう。大学に入ることが目的であればそれで良かったのだから、ほりえもん式の受験「勉強」が一般的であったのは無理もない。
 ここにこの人の本質が現れているように私は思う。やたらとニッポン放送を欲しがっているようで、あれこれ手を尽くしているのは知っているが、ではニッポン放送の経営を掌握して何がしたいのかはよく分からない。ニュース番組などへ出演する度に「インターネットと放送の融合」を唱え、「メディアリテラシー」だの「受け手とのインタラクティヴ性」だのをやたら重要なこととして持ち上げているが、果たしてそれがラジオ放送と結託しなければ実現できないことなのかははなはだ疑問だ。
 日本の大学は入学することが目的になっているから、入学した後でどうするかのヴィジョンを提示する必要は無かった。それがマスメディアを扱う企業の経営にも当てはまるはずはないのだが。何だかあまり期待できそうにもないから、むしろニッポン放送ほりえもんに任せてみたい気もする。どんな放送をするのか見てみたい。