こんなダブを作りたい



 また日記をサボっていたので、少々話題が古いのはご勘弁いただきたい。サボっていたことを許せというのも勝手な話だが、別に誰の為に書いているのでもないのだからそもそも許しを請うことがおかしい。何だかよく分からない。
漫画 ちばてつやさんが「わいせつ表現におおらかさを」

 出版社「松文館」(東京都豊島区)の成人向け単行本「蜜室」の性描写をめぐってわいせつ図画頒布罪に問われた同社社長、貴志元則被告(55)=1審有罪=の控訴審公判が17日、東京高裁(田尾健二郎裁判長)であり、「あしたのジョー」などで知られる漫画家のちばてつやさん(66)が被告側証人として出廷した。ちばさんは「漫画文化の発展のためには、時にはわいせつな表現も許容するおおらかさが必要だ」と訴えた。
 「蜜室」は全ページの3分の2を性描写で占め、1審・東京地裁は「過激な性表現でわいせつ物に当たる」と判断。被告側は「表現の自由を保障する憲法に違反する」などと無罪を主張して全面的に争っており、漫画がわいせつ物に当たるかどうかが初めて本格的に問われている。
 ちばさんは法廷証言に先立って毎日新聞のインタビューに応じ「漫画は日本が誇る文化で、当局が規制すべきではない」と訴えた。
 ちばさんは6歳の時、中国の旧満州終戦を迎え、「憲兵や警察が生活の細部に口を出し、庶民が萎縮(いしゅく)しながら生活していたのを肌で感じた」。高校生でのデビュー当時を「戦後の民主主義の中で、何でも表現できる大きな開放感があった」と振り返る。
 90年以降、性描写の多いコミックが「有害図書」として規制されたころから「セックスや暴力だけの作品は、いずれは飽きられ自然淘汰(とうた)される。法律で規制すべきでない」と反対してきた。
 問題の「蜜室」については「ほめられたものではない」としながら、「文化には必ず毒々しい花も咲く。それが浮世絵のように立派な芸術になることもある」という。「漫画は人間の生き様を描いてきたからこそ支持され世界に認められてきた。大人の世界を描けばセックスシーンは避けられず、『あしたのジョー』でも僕が嫌いな血しぶきの飛ぶ場面はある。それらを取り締まって『禁書』にする流れがとても怖い」
 控訴審は来月17日、被告側の弁論が行われ結審する。【井崎憲】
                 (毎日新聞) - 2月18日10時13分更新

 かっこいいぜ、ちばてつや。言っていることは極めて当たり前のことに過ぎないのだが、戦前の言論統制時代を知っている世代が言うからこそ、重みとリアリティがある。この公判を傍聴した方の日記がここにある(エロ本編集者の憂鬱と希望)。ここにも書かれている通り、ネットをはじめ各種メディアで「わいせつ」な情報が氾濫している現在において、この「蜜室」が槍玉に挙がったことに不自然な点はある。私はこの「蜜室」なるアダルトコミックは読んだことがないし、そもそもこの裁判の経緯もこれまでよく知らなかったので、少し調べてみたのだが、これがまあなかなか香ばしいことになっている。
 参考になったのはこことかこことかここなど。いずれもエロ画像など出てこないので、職場などで開いても大丈夫であることを断っておく。
 これらを読むと、事は単にこの「蜜室」だけが問題とされているのではないことに気付く。私はアダルトコミックの類は全く読まないし、興味も無いので明日から無くなったとしても一切困らないのだが、警察や国会議員の気まぐれ、及び無理解によって規制対象となり、出版サイドがそれを恐れてビクビクしながら発行せざるを得ない状況を生むのだとしたら、それは許せない。淘汰されるかされないかは、それを読んだ読者によって判断されるべきであって、そこに法律が介入する余地があってはならないと思う。まさにちばてつや氏が言っている通りなのだけど。この控訴審の行方は注目したい。
D U B S E L E C T O R(ネタ元:少年逃亡兵)
 うへへへへぇぇい。話題はがらっと変わって、これは楽しい。わっはっは、ヤヴァイ。FLASHの一種で、マウスの操作だけでダブが作れてしまうのだ。全9種類の画面それぞれに少しずつ違うトラックや素材が用意されていて、リズムに合わせてマウスをスイスイと動かすと、あら不思議、誰でも簡単にダブマスターになれてしまう。私は8番目の「Burning Babylon」が一番ハマった。哀愁系のトラックがイカス。リー・ペリーキング・タビーになったつもりで時が経つのを忘れてしまう。これであなたもわたしもワッキーズである(くだらねえ〜)。