k_turner2005-01-23



 昨年11月のこの日記で、「近所のmisatoさんの引越しの手伝いに行ったの巻」というのがあったのを、賢明で人当たりが良くって二十歳以上恋人未満の読者の方なら覚えておいでだろう。あれから早2ヶ月、「またいらない本をあげるから」の言葉に誘われ、初めてmisatoさんの新居に。因みに前のお宅は家から自転車で7〜8分。今度のお宅は5分とかからない距離なのだ。
 2ヶ月経過したとはいえ、とにかく物を持っている方なので、召集が掛かったという事はあまり片付いていないのだろうとは思っていたが、何と部屋に入りきらなかったダンボール箱がガレージに山積みにされていた。その箱の数々を家の中にそのまま運び込むことはできないので、中身を減らすべく、開封の上要る物か要らない物かを見極める作業からのスタートだった。その判断は私には出来ないので、あまり手伝えることも無い。結局私がやったことと言えば、不要となったスチール棚やパソコン用デスクを分解したぐらい。それでいて、「要らない」という本を山ほどいただき、あまつさえ夕食までご馳走になって帰ってきた私は、我ながらちょっとひどいと思う。
 それにしてもおびただしい量の本、ビデオ、レコードなどなど私から見れば宝の山なのだが、片付かないことには利用価値が出ないから何とかしたいものである。音楽関係、特にイギリスの滞在期間が長い方なので日本ではあまり見かけないイギリスで出版された音楽関連蔵書の量は凄まじい。あれがちゃんと整理できれば音楽版大宅荘一文庫並みの大資料になると思う。
 写真は大量にいただいた中の1冊。「ENCYCLOPEDIA OF ROCK」1987年版。その名の通りロックに関する百科事典で、例えば「ELEKTRA RECORDS」を引くと、『1950年10月にジャック・ホルツマンが資本金600ドルで設立。最初の5年間で30枚のアルバムをリリースしたが成功せず、ターニング・ポイントとなったのは1955年、フォーク・ブルース・シンガー、ジョシュ・ホワイトと契約したことである。フランク・ザッパの映画「200モーテルズ」にも登場するこのシンガーの成功によって、エレクトラのフォーク路線が決定付けられた。』なんて出ているのだ。もちろん英語で書かれているのだが、平易な言葉が多いので私でもそれほど難なく読める。こういうのを繰っていると時間がどんどん過ぎていってしまう。しかもこれはほんの一例。昨年11月にいただいた本も大半がまだ手付かずのまま棚に格納されている。折角いただいたのだから活用させていただきます。