著作権法改正要望事項に対する意見募集について
 昨日の日記で「この件については19日付日記で詳しく触れる予定」と書いた手前、いろいろ調べていたが、意見提出に関する注意を最も簡潔にまとめているのは昨日も引用したOTO-NETAさんのエントリーであることが判明。ここをじっくり読めば大丈夫でしょう。
 そこにも書いてある通りなので、当日記では要点だけ。今回の意見募集の特徴は既に文化庁がまとめた「著作権が特に関係すると思われる団体に対し著作権法に係る改正についての要望」に対してのものであって、全143項目に及ぶその要望内容それぞれへの個別の意見を募集している。この意見は賛否の数を集計するものではなく、さらに提出された意見の数の集計、公表は行わないとされている。
 文化庁が何故こうした前提の下に意見募集を行うのかは、私も考えたけれども、結局よく分かりません。What's My Scene?で言及されていたことが非常に興味深く、

文化庁が自分達の持つ権力を誇示するためだけにやっているニュアンスが強いから、他からどんなに反対の声が上がっても阻止は難しいし、とにかく行き着くところまで行ってしまうかもしれない

という見方もあながち否定しきれない。
 今回の意見募集に限った話ではないが、こういうものを提出して何がどう変わるのかは正直なところ全く未知数。ただしひとつだけはっきりしているのは何もしないでいて状況が良い方向へ進むことはあり得ないということ。不平不満を言う前に、できることはやっておくことが肝心なのだ。
 絶妙なタイミングで、というか単に偶然なんだろうけども、JASRACiPodなどHDD内蔵型プレイヤーへの私的録音補償金制度の導入や、CCCDに代わる違法コピー対策を打ち出している。詳細はここを参照のこと。
 既にあちこちで言われている通り、多くの人はJASRACの動きに不信感を表明している。JASRACがやろうとしているのは、建前としている「著作権の保護」の名を借りた集金強化に過ぎないことを見抜いているからだ。一ユーザーに過ぎない我々ができることは限られているけど、放っておくとどうなるかは先の輸入権導入の際に嫌と言うほど味わったはず。黙っていて良いことなどないですよ、ホントに。