特集:私的複製はどこへいく? 対談 小寺信良×津田大介(1)――「CCCDはみんながやめたいと思っていた」
 ITmediaでコラムを執筆している小寺信良氏と、おなじみ音楽配信メモ津田大介氏による対談。大変面白いので一読をお奨めする。

 あれにはレコード会社としても相当ヘコんだというか、「俺ら、こんなに嫌われてまで輸入権を推進したり、CCCDをリリースしたりすることはないいんじゃない?」という空気が生まれたみたいです。インターネット上の意見と大多数の意見はイコールではないですが、気にはなるみたいですよ。

 これには頷くことしばし。この日記なんて1日あたりのアクセスが100〜200程度しかない粗末なページなのだが、それでもアクセス解析を見ると各種レコード会社やJASRAC、はたまた「go.jp」のドメインからのアクセスが含まれている時がある。ブログなどネット上で書かれたことが直接動向に影響するとは限らないが、かなり気にはされているようだ。

廃盤CD大ディスカウントフェア
 「レコードファン感謝祭」という名の在庫処分市が今年も。13日から販売リストが閲覧できるようになっている。販売スタートが平日の午前からという大半の勤め人、学生の都合を無視した展開も相変わらず。
LOVE JETSサイト限定発売DVDの応募締め切り迫る
 「700枚以上の応募があれば発売する」との触れ込みで予約を受け付けていたLOVE JETSのDVDは、無事予定枚数を上回ったようで発売が決定した。最終的な応募締め切りは今月19日。LOVE JETSは当分ライヴをやらないようだし、もう2度とやらない可能性もあるバンドなので、DVDは押さえておきたい。ネット通販限定なので後悔する前に予約しておこう。


 西武グループ堤義明氏辞任の報道を聞いて私が最初に懸念したのはフジロックのことだった。SMASHの日高代表の著書『やるか FUJI ROCK1997-2003』によれば、フジロックを苗場に誘致したのはコクドとプリンスホテルで、それには堤氏の意向が大きく働いていた上に、堤氏を頂点としたトップダウン構造があったから話はトントン拍子に進んだ旨の記述がある。堤オーナーが辞任したことで西武グループの経営体制は変革を余儀なくされるのだが、それによって従来はすんなり通っていた話が通りにくくなることも予想される。堂々巡りで結論の出ない会議なんて大きな会社には付きものだ。トップダウン体制だからこそスムーズに進むことだってある。さすがに苗場にとって、今やフジロックは貴重な観光資源であるから、フジロックに苗場を使わせないなどということにはならないと思うが、これから運営体制など変わる部分は出てくるだろう。それがフェスティバルの趣旨を阻害する方向へ進まないことを願う。