やった!9月が終わる!!


ソニー、レーベルゲートCD(CCCD)を全廃
 恐らく至る所でさんざっぱら取り上げられていることだろう。しかしひとつの記念碑として記しておこう。エイベックスは「CCCD採用を弾力的に運用する」と発表しただけで、完全に止めるとはまだ言っていないのだが、エイベックス同様原則的に全商品をCCCDで発売していたソニーの英断が意味するところは大きい。CCCDが過去の物となる日も近いような気がする。
 それにしてもこの間のエイベックスが発表した理由と同じで、ソニーCCCD導入が失敗であったことは頑なに認めないのが片腹痛い。ま、結果オーライということで。
著作権法施行令の改正に関するパブリックコメントの実施について
 これについても既に他所で目にしている人が大多数であると思う。来年1月から施行される「著作権法の一部を改正する法律」の中で規定されていた、「7年を超えない範囲内において政令で定める期間」にひとつの指針が出された。今日文化庁が発表したところによると、この期間は「4年」とするものとされている。
 つまりは、日本で発売されたアルバムと同内容の海外盤を販売目的で輸入すると罰せられる期間は「4年」であるということ。改正著作権法が成立する前、当時の日本レコード協会会長、依田巽氏は「7年でも短いぐらいだ」と国会で仰っていたが、文化庁の見解としては「4年」を考えているらしい。しかしこの期間をどう見るかについては、文化庁も国民の声を聞く用意があるらしく、上記リンク先で意見募集を行っている。締め切りは10月13日。
 久しく利用していないので今はどうなっているのか知らないが、洋楽のレンタルCDは発売から2年経過しないとレンタル店が仕入れられない制度が導入されていた。しかし実際のところ、発売から2年も経った作品を借りて聴くような人はあまりおらず、かと言って聴きたいものを片っ端から購入できる人もごく一握りに過ぎない。結果、この制度の導入を境に日本での洋楽市場は衰退した。売り上げが伸びない原因をレンタルCDのせいにした人たちは、自分で自分の首を絞めてしまったのだ。洋楽分野に限ったのは、レンタルCDというビジネスが存在しない欧米からの強い要請も影響していたのだが、いずれにしろ産業構造を見誤ったことには違いない。因みにレンタルビデオは欧米にもあるので、お咎めは無かった。レンタルビデオのお陰でハリウッドがどれだけ潤ったことか。
 で、この輸入権適用期間である「4年」はどうだろう。一般的に輸入盤は国内盤より安いという魅力があるのに、4年間(或いはそれ以上)は国内盤でしか買えないとしたら…。結論は火を見るより明らかだ。


上記2つの話題については、こちらも参照されたし。
朝霧JAMのタイムテーブル完全版
 いよいよ今週末だ〜。上記ブログでは、各アーティストのリンクやスライドによる独自の解説も充実していて便利。
9/30(木)RON SEXSMITH 渋谷クアトロ公演
 その朝霧への出演も決まっているロン・セクスミスの単独公演レポート。やたらと泣いてばかりなのはちょっとあれだが。


 台風一過で今日の東京は空気が澄んで、夜空を見上げたら月が綺麗なこと。天気予報では日曜まで晴れの様子なので、朝霧でもきっと素晴らしい景色が拝めることだろう。