金曜の夜というのは一週間の疲れがドドッと押し寄せる瞬間であって、帰宅後ニュースステーションを見ながらビールを飲んでいたら知らないうちにソファで寝てしまっていた。気が付いたら日付が変わり、1時前だった。2時間ほどうたた寝してしまったようだ。
 明日は朝霧JAMだというのに、まだ何の準備もしていなかったので、パッキングに取り掛かる。着ていくTシャツのチョイスに悩んだり、途中でネットを見たりしてだらだらやっていたら、あっという間に3時過ぎ。朝霧へはバスツアーで行くことになっていて、新宿での集合時間が7時40分になっているので、このまま起きていることにした。現地までは4時間ほどバスに揺られることになっているので、その間に一眠りすればいいさ。


 報告をひとつ。仕事から帰ってきて、食料品などを購入のため駅前のスーパーへ。先週自転車を盗まれた西友である。買い物を済ませ、帰りしなに駐輪場を通ったら、見覚えのある自転車が。こ、これは!盗まれた時に置いた場所から3メートルほどしか離れていない場所に置いてあったのは確かに私の自転車だった。鍵は外されていたものの、それ以外は特に外傷も無かった。当然乗って帰ろうと思ったのだが、ここの駐輪場は1台ずつレールにはめ込む方式の有料駐輪場で、90分以上駐輪した場合は、駐輪代を払わないと自転車を固定しているロックが解除されない。設置されたメーターにレールに振られた番号を入力して精算すると、5,500円と表示された。orz
 こんなものびた一文払えるかと思ったので、盗まれた時同様西友1階のサービスカウンターへ行って事情を話すと、駐輪場を管理しているのは別会社だからそこへ電話して相談してくれとにべもない。自分の店の敷地にある駐輪場のことなのに、全く無責任だ。文句を言っても埒が明かないだろうから、言われた通りメーターに付属している専用電話から管理会社へTEL。しかしその時既に9時近くだったこともあり、電話がつながらないんだなあ、これが。2度も転送された後、やっと担当者と話すことができ、赫々然々と事情を説明。するとその担当者(と思っていた女性)は「本社と相談しますからお電話番号をお願いします」だと。お前は一体何者なんだ(笑)。
 どいつもこいつも責任感が無さ過ぎる。コストの問題から決定権のある人をそんな時間まで働かせるわけにはいかないのも理解できるが、人様の自転車を預かって金を取っている会社の応対としてはお粗末だろう。10分ほどで私の携帯に着信があり、結局警察に被害届けを出していたことが効いたようで、住所、氏名などを聞かれただけでロックを解除してくれたので自転車を出すことはできた。しかし被害届けを出したのも、盗まれた自転車を発見したのも、さらにそれを取り返したのも、ぜ〜んぶ私ひとりでやったことだ。まあ、被害届けを出すのは被害者である私しかできないことだから当然でもあるのだが、それにしても西友も駐輪場の管理会社も協力するどころか、逆に手数をかけさせただけなのは腹立たしい。
 先日英会話の先生(アメリカ人)が言っていた話を思い出した。去る残暑の厳しい日、先生は都内の有名ホテルのレストランでとあるミーティングを行っていたそうだ。オーダーした飲み物は飲み終え、暑い日の長いミーティングでさらに喉の渇きを覚えたので水が飲みたかったのだが、ボーイは呼ばれるまで水を持ってこなかったという。有名ホテルのレストランのボーイが、客のコップが空になっていても気が付かないのはおかしいとは先生の弁。オーダーしたものを出した後でも、テーブルに座っているうちは客として接するべきで、日本はサービスに対する考え方がアメリカとは違うようだとも言っていた。私は日本人だけれども、先生の言い分は尤もだと思う。
 私も接客業の経験があるので、理不尽なことを言う客の多さは知っているが、同じくらい無責任な接客業者の多さも知っている。サービス業は客にサービスを提供することが仕事だという根本的なことを知らず、マニュアルにあることをこなせばそれが仕事だと思っている人間の多いこと。だからマニュアルに無いことが起きた時、自分の頭で判断して行動することができず、マニュアルに無いことを言う客は無理難題を言うクレーマーだとでも思っている。中には本当に無理難題を言う客がいることも事実だけれど、商売のヒントが隠れている事例まで十把一絡げに扱っていては進歩など無い。本来ならそういう会社は淘汰されていくべきなのだが、今の日本はコスト最優先で、サービスの充実まで考えが及ばない会社の方が多いのが現実だ。