無気力状態はやや回復傾向。
 会社帰りに新宿のタワーレコードに寄る。明日発売だから今日入荷しているはずのルースターズのボックスセット見るためにだ。5万円近くもするものはそう簡単に買えないから、予約もしていないのだが、せめて現物はどんなものか知りたかったのだ。
 7階の邦楽フロアには「ルースターズボックス入荷!!」と大書されたポスターが貼られ、店内にはライヴヴァージョンの「C.M.C」が流れていた。売る側の力の入れようが分かるというものだ。早速ルースターズのコーナーまで行ってみたら、そこには「ご予約のお客様はカウンターまでどうぞ」と書かれたポップがディスプレイされていただけで、現物は陳列されていなかった。さすがにタワーでもこれだけ高額だと予約販売のみで店頭売りは無いのだね。
 目的は果たせなかったが、時間はあったので他のフロアをうろうろ。8階の洋楽フロアへ行くと、イアン・デューリーの『New Boots & Panties 』の2枚組仕様が並んでいてびっくり。いつの間にこんなものが…。紙のスリップケース入りで「Including unreleased materials」と書かれており、オリジナル盤と、ボーナスディスクにはデモテイクが収録されていた。レーベルはEdsel。
 即購入しても良かったのだが、最近タワーの輸入盤は高いのでAmazonの方が安いかもと思い、手ぶらで帰宅。自宅でAmazonを検索してみると、Amazon.co.jpが2,665円、Amazon.co.ukが£11.99だった。タワーは2,500円台だったので結局タワーの方が安かったのか。しかもアマゾンはいずれも品切れ中。明日タワーで買ってくるかあ。


 そのアマゾンをあちこち検索していてたまたま目にしたジョン・レノンの『LOVE ~ジョン・レノン・アコースティック・ギター~ (CCCD)』のレビューに笑ってしまった。

私たちファンは,ミュージシャンの家族やレコード会社まで養っていかなくてはいけないのでしょうか?
これまで私はジョンに関連したCDは殆ど購入してきましたが,今回は見送るつもりです.未聴の段階で断定的な言い方は避けたいのですが,今回のこのアルバムに関しては,全く魅力を感じません.なんといっても東芝EMIお得意のCCCDですし….いかにも”アンプラグドもの”ぽい題名がついていますが,収録曲からするとマニア向けという印象です.

 一応星は3つ。いっそのことゼロでもいいんじゃないの?この内容、しかもCCCDではよほど酔狂なファンしか購買意欲は湧かないだろうなあ。ヨーコ・オノって金に困ってる訳でもないだろうに、どうしてこういうキャリアに泥を塗るようなことをするんだろう。毎年日本で開いてるコンサートとかも同様だが。
 困ったことにそういう守銭奴の戦略にまんまと嵌ってしまう人もいる。同じアルバムの米盤(非CCCD)に寄せられていたレビュー。

半数以上が既発表作で、マニア向けデモ集であると思われるこのアルバム、結局、音質がどこまで向上していて、一般レベルにおいて鑑賞に堪えうる作品になっているか、と言う部分が最大の焦点になると思います。
 事実、このアルバムに対する前評判には肯定的な意見が少なく、商売上手やら、作品に対する冒涜とやら、確かに、おっしゃる通りと言う感じの意見ばかりに感じます。
 ただ、本当にジョンが好きで好きでたまらなくて、自分の親兄弟や世界の偉人と呼ばれる人達よりジョンを尊敬し、、ジョンこそが自分の人生の先達であったと思っている人は、世界中に何十万人、何百万人、何千万人といる訳で、そうした人達にとっては、例えどんな物であろうと、ジョンの声を聞く事のできる何か新しい物が出るだけで、もう何も言う事ができなくなっちゃうんです。
 形だけのジョンのファンの人は買わなくて結構です。カッコだけのジョンのファンの人も買わなくて結構です。本当にジョンが好きな人は、新譜の届く日を心待ちにしましょう。こんな事、本当のファンだったら、それこそ説明なんて無駄ですよね。
 これからも、何年にも渡り、何かしらこのような作品が世に出ることになるでしょう。出るもの全て聞かないと。まだまだ、こちらも死ぬわけにはいきません。

 ぜひ長生きしてくれ。ヨーコ・オノの銀行口座のために!この人は「God」とか「Imagine」を聴いたことがないのだろうか。