うちの勤務先は10月1日から有給休暇が交付されるので、残っていた有給を21日と22日に消化して、18日から今日まで6連休であった。これだけの長い休みがあると普通旅行に出かけたりするものなのだろうが、日記をご覧の通りライヴに2回行った以外はほとんど外出もせず。最大の理由は資金が無いからで、あとはひたすら休養に充てた。まあ、ライターの仕事も少しあったせいもあるのだが。
お陰でこの6日間というもの、毎日8時間以上眠れたし、ネットも嫌と言うほど徘徊したし、一応は満足。特段大きな用事のない休日は案外久しぶりのことで、しかも連続した休みとなると正月以来か。鋭気は充分養ったので、これで明日からまたうんざりするような仕事に戻れると思いきや、最終日に落ちが待っていた。
午後8時過ぎ、食料品の買出しに自転車で近所の西友まで。専用の駐輪場に止めて、鍵をかけ、買い物を済ませて戻ってくるまでの時間はわずか15分程度だった。戻ってみると15分前に確かに止めた場所から私の自転車が消えている。ここの駐輪場は1台ずつ前輪をレールにはめ込む方式で、レールに表示されていた番号も記憶していたから、場所を間違えるはずはない。そもそも駐輪場はそう広くはない上、この時間だから自転車も全体の3〜4割程度しか埋まっていない。置いた場所以外の全てを見回っても大した時間はかからず、10分もしないうちに駐輪場内に私の自転車が無いことが判明してしまった。
西友の1階入り口にあったサービスカウンターの姉ちゃんに事情を話したが、一応気の毒がってくれたものの西友としては一切責任は負えないと言うだけ。仕方がないので近くの交番まで行って被害届を出した。
防犯登録の番号など控えているはずもなく、おまわりさんに「番号がわからないと調べようがないですよねえ」と言うと、「そうだねえ」と言いながらも私の住所氏名を聞くとどこへやらか電話をかけ、登録番号を調べてくれた。数分で番号は判明し、へぇと思ったが、実はこれが判明しないと被害届自体が作成できないのだそうで、登録が古かったりすると住所氏名だけでは判明しないこともあるのだとか。その場合は私が自転車を買った時の控えを探し出すか、買った店まで行って店に残っている控えを探してもらうしか方法が無いそうで、それはまたやっかいなことで、とにかく判明して良かった。
被害届は無事作成され(届出者の欄に押す拇印は黒の朱肉、と言うのも変だな。黒肉?を使うと初めて知った)、交番を後にしたが、まさか中古の自転車1台のために警察が動くとも思えず、たまたま発見されない限り自転車は戻ってこないだろう。
考えたら私にとって9月は鬼門だったのだ。大学時代4畳半の下宿に泥棒に入られたのも、友人が交通事故で亡くなったのも、大失恋したのも、5年前の大病も、2年前の入院も、ぜ〜んぶ9月に起きている。油断して災いを呼ぶ月であることを忘れていた。
しかし参ったなー。安物の自転車とはいえ、私にとっては重要な交通手段であって、これが無いと駅まで毎日10分ほどをテクテク歩かねばならない。たかが10分の距離とはいえ、自転車があれば3分ほどで行けるのだから、往復14分のロスだ。朝の時間が無い時などこの差は大きい。自転車を買い直すにしても、今はとてもその予算を捻出できそうにない。丁度今ディスクユニオンで買取額20%アップのキャンペーンをやっているので、またレコードを売るか。頼りになるのはユニオンしかないというのが悲しい(泣笑)。