そろそろフジロックに向けて準備に余念の無い私である。何しろ後1ヶ月もすればフジロック当日を迎えてしまうのである。準備しなければならない多くの項目の中で、目下最大の関心事は「どんなTシャツを着て行くか」だ。野外フェスと言えばTシャツが欠かせないアイテムであって、何故なら最も活動的な服装であることは言うに及ばず、Tシャツのデザインがその人の人となりまでアピールしてしまうからだ。
ロックフェスティバルであるから、定番はバンドTだろう。ただしいくらファンだからといって、お目当ての出演バンド、特にトリクラスのバンドのTシャツを着るのはあまり感心しない。ミーハー心丸出しにして平気でいられるような歳ではないのだ。この判断は今に始まったことではなくて、過去のフジに来ていったTシャツを思い出しても、J.マスシスとかAC/DCとか立川談志とか、直接フジとは関係ないけど好きなアーティストのものだ。まあ私の場合フジに限らず普段でも、例えばゆらゆら帝国を見に行く時にスーパースナッズのTシャツを着て行ったり、このバンドのファンであることが分かるような、しかし違うバンドのファンでもあることを表明するようなチョイスが多い。記憶する限り、過去に見たライヴで出演者と着ていたTシャツのデザインが一致したのはエルヴィス・コステロとMAD3だけである。この両者に限っては積極的にミーハーであって、OKの判断が下せる貴重な存在なのだ。
よって今年の場合はルー・リードピクシーズルースターズあたりは却下。トリクラスではない、地味目の出演者なら有りかなという気もするが、しかしキングトーンズや赤犬となるとTシャツを手に入れるのが大変だ。
ということで現在ヤフオクを中心にネットでTシャツを物色中なのだが、どれも決め手に欠けるものばかりだ。ニルヴァーナやRHCPは現地に掃いて捨てるほどに着用率が高いだろうし、いくら好きでもラモーンズピストルズ、クラッシュあたりも今さら気が進まない。何だか修学旅行で上京するために散髪に行くみたいな感じがして。思い切ってミュージシャンから離れて金正日のTシャツはないのかと思って探したのだが、出てこない。ビン・ラディンなら割とたくさん見つかるのに。ではいっそのこと思いっきり場違いなバンドのTシャツ、しかもデザインがマヌケなものはどうだろう。そう思って探した結果、グッと来たものを以下に。しかしこれを着て苗場を歩くのは勇気がいるなあ。
ボニー・レイット
サイモン&ガーファンクル
マイケル・ボルトン
レオン・ラッセル
そしてこれはオマケ。今年のフジのメインアクトでありながら、デザインがこれでは怖くて着れそうにない。
ルー・リード