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◆近鉄とオリックス合併合意に思う
現役のプロ野球選手の名前は10人も挙げられないし、今の近鉄とオリックスの監督が誰かも知らない私なので、完全に門外漢として言わせてもらうが、プロ野球のファンってピュアなのね。プロと名がつく以上、スポーツとはいえ興行として収益が出ない限りはこういうことは充分起こりえるはずなのだが、夢にも思わなかったと言わんばかりの反応が各地に。
例えば朝日新聞の夕刊に載っていた黒鉄ヒロシのコメントを引用。

はっきりいって、ファンを無視している。近鉄ファンとオリックスファンは、別人格。それなのに、今の日本は経済の側面だけをみている。おかしいですよねえ。

お前の方がはるかにおかしいぞ。音楽業界ではここ10年ぐらい世界的にレーベルの統廃合が続けられていて、そのたびに解散の憂き目に遭うバンド、廃業に追いやられるミュージシャンが跡を立たない。運良く新しいレーベルと契約を結んでも、思うような環境で活動できない、充分なプロモーションをしてもらえないなんて話はごまんとある。今や音楽ファンのほとんどは、音楽性に秀でていれば必ずヒットに結びつくなんて幻想を信じていない。レーベルのメガネにかなわなくてもインディーレベルで活動を続けるミュージシャンは存在するし、小規模流通でも耳に届く人の所にはちゃんと届いてある程度の支持を集めるという現実もある。球団が消滅しても草野球で続ければいいじゃないの。どうしても野球を続けたいなら。それでも応援するのがファンというものではないのか。