何度でも言おうじゃないか。輸入権創設問題への怒りが収まらない。まっとうな議論もなされないまま、というよりまっとうな議論が起きないよう巧妙に細工をされたことにより、このような悪法が成立しようとしていることへの苛立ち、および現行政府に対する不信感を解消するすべを探している。
このもやもやとした不満を増長させているもうひとつの原因は、ことの本質に気づいていない人の多さにもある。さすがにネット上ではこの話題が取り沙汰されることが多くなってきたものの、その反応の仕方にがっかりさせられることが多い。極めて第三者的に客観的事実だけを書き記しているもの(それも大切なことではあるが)。ひどいのになると問題を取り上げているブログへのリンクだけを貼って、何のコメントもしていないもの。あるいは「困る」だの「腹立つ」だの単なる感情的な反応だけを書いて(それももちろん大切なことではある)、そこから先の思考がストップしているもの。これらからは当事者としてどうしよう、どうすべきかという視点がまるで見えない。
3日付けの日記でも書いた通り、この法案自体は可決成立してしまうだろう。そのための審議は今週中にも開かれるとの情報もある。しかしだからといって、諦念に囚われて決まったことを受け入れようなどという気持ちは私にはない。具体的に個人でできることは微々たるものだが、自分の権利は自分でしか守れないと思うのだ。具体的には独禁法に抵触する部分を突くことで何とかならないかと考えているが、この辺は法律問題になってくるので知識不足の面は否めないのが悔しいところだ。
私が知る限り最も有意義な議論が交わされているのは2ちゃんねるである。ここにある「海外盤洋楽CD輸入禁止を断固阻止するデモOFF」というスレッドでは具体的かつ有効な手段が模索されていて頼もしい。その有志によって暫定的ながら専用サイトも開かれた。こうした動きは個人的にも支持しているし、もちろん可能な限り協力するつもりだ。
輸入権を創設して規制をすることで著作権保護につながるとは、恐らく文化庁の役人でも思ってはいない。でなければこんな卑怯な手口で法案を通そうとするはずがない。そもそもお上が手を下して守られるような文化は文化ではないのだ。そんなことで守られるようならばとっくの昔に安泰している。その裏側にある思惑が透けて見えるから怒っているし、そんな横暴がまかり通る世の中に異を唱えているのである。

そりゃデモをするだけで/平和が来るなんて/甘い夢など見ちゃいねえさ
でもよお、何度でも何度でもおいらに言ってくれよ/世界が破滅するなんてウソだろ?

「明日無き世界」RCサクセション





それとは全く関係ないが、去年、いや一昨年、いやいやもしかするともっと前から懸案だったあることに、今日ひとつの結論を出した。読んでる人には何のことやらさっぱりわからないだろうが、この部分は私のための備忘録なのだ。今後もし方向を見失いそうになることがあったら、ここを読み返すことにする。
「将来を口実に現在から目を背けるな」という言葉を思い出せ。