ネット上では今日一日いかりや長介死去の話題で持ち切りでしたな。テレビもそうだったのかな?見てないから分からないが。当然のごとく、かの2ちゃんねるではほぼ全板に専用スレッドが立つほどの大騒ぎで、影響力の大きさというものをまざまざと見せつけられた。全く関係なさそうなイラク情勢板や機械・工学板にまでスレがあるのだから恐れ入った。ネット暦8年、2ちゃんねる暦4年近い私でも一人のタレントの死がこんなにセンセーショナルに受け止められた例は、ちょっと記憶に無い。
「全員集合」は私の小学生時分が全盛だから、私などはドリフ世代と言ってもいいかもしれない。ただ、私個人はその頃「全員集合」などを毎週楽しみにしていたという記憶は全く無いのだ。もちろん見たことはあるし、断片的に記憶する部分もあるにはあるが、ネット上のあちこちで見られるような、それが生活の中心だったなどということは決してなく、むしろ小学校2〜3年生にして既に(性器や排泄物の名称を声に出すというレベルの)下ネタや器物を破壊して取る笑いのスタイルを下品だと思い、レベルの低いものだと思っていた。当時からNHK特集の方が面白いと真剣に思っていたし。それは今思うと当時の良識ある大人とされる層(まあ、主に親だろう)から刷り込まれた可能性が高いのだが、「全員集合」に代表されるドリフのスタイルが私の笑いのツボをヒットするものではないと今でも思っているのは事実だ。
だから死去の報に接してもそれほど感慨というものは湧いてこない。享年72は日本人の平均からすればやや若いとはいえ、早死にの部類に入るほどではないだろうし、何より、芸人としてやるべきことはほぼ全うして死んだのだから、本人も悔いは無いのではないか。森繁みたいに芸人としてできることは全部終わってるのに(念のため言っておくが過去の業績は認める)、まだ生きてるのも考えものだ。物事には順序というものがある。
「♪誰も死んだひとを〜、悪くは言わない〜」と清志郎も歌っている。何も亡くなったばかりの人をわざわざ「大したことはないと思っていた」と言うことはないのにとのご意見もあるだろう。しかし私はこの国中を上げての追悼ムード(に思える)に対して、少なからぬ違和感を覚えた者として一言言わずにはおれなかったのだ。タレントの類の死で今まで個人的に一番悲しかったのは横山やすしである。もちろんファンだったし、芸人として多くの仕事を残したまま(残さざるを得なかったとはいえ)の早過ぎる死は本当にショックだった。あの時は3日ぐらい泣き続けたものです。


今日聴いたのStudio One Ska
ニューウェーヴ・ダヴ・ファンクからルーツ・レゲエまで、あらゆるダンス音楽のリイシューでええ仕事を続ける英SOUL JAZZレーベルがまたやってくれた。既にいくつか発売しているSTUDIO ONE音源からタイトル通りスカを集めたコンピレーションで、これがもうたまりません。私は2枚組みのアナログで買ったのだが、めっちゃくちゃ音が良くて最初耳を疑ったぞ!!SOUL JAZZが偉いのは単にセンスの良いリイシューを出すだけでなく、リマスターも丁寧にやっていることだ。STUDIO ONEのアナログは盤質が悪くて新品なのにノイズ多発なんてレコードがざらにあるから、この仕上げはありがたい。もちろん選曲は全曲捨て曲無しの名曲名演ばかり。スカが好きなら必聴、必携と言っておこう。


◆付記
おかしいな。画像を張ったらテーブルの整形がうまくいかない。仕方ないので画像は削除。見たい人はここでどうぞ。
ついでに2ちゃんで見たこれも。こういうことを書いてもらえるということはやっぱり良かったんじゃないすか?