久しぶりに新宿のタワーレコードへ。DOLLの表紙をNIKKI CORVETTEが飾っていたのでびっくりして思わず購入。DOLLを買ったのは多分10年ぶりぐらいだ。巻頭にNIKKI CORVETEのインタビューとパワー・ポップの特集があり、これだけでも定価分は元を取ったかな。後は3月に決まっているまさかの来日公演へ向けて前祝いも兼ねてだ。盛り上がるなあ。その他レコード・コレクターズWIREの最新アルバム『SEND』も購入。
そのWIREも今月末に来日が決まっていて、見に行こうかどうしようか迷っていたところだったので、最新作(と言っても発売は1年近く前だが)を聴いて判断しようと思っての購入である。『SEND』はオリジナル・メンバーで復活した彼らの現在を知るには最適な作品であるはずで、かつてポスト・パンクの旗手としてユニークな音楽を追求していたWIREなら、今復活した理由が聴こえてこなければならないアルバムだ。その期待は予想を上回るレベルで良い方に裏切られた。「何これ、スッゲー」である。痙攣したようなビートは古いとか新しいとかを感じる以前にとにかく刺激的だ。パンクはもちろん、ノイズだったりインダストリアルであったり、煽情的なビートのスタイルを形容しようと思えば色々な言葉が思いつくが、的確に伝えるならやはりWIRE風としか言い様がない。その巧みな咀嚼力がこのバンドの肝で、過不足の無さは70年代末の初期作品にも引けを取らない。こりゃあライヴは絶対見に行かないと。