これを書いてるのは午後2時。早く台風通り過ぎてくれないかなー。この土日は完全に引き籠もって原稿執筆に専念するつもりだったのだが、この荒天では2日分の食料の買い出しに行けない。仕方ないので今朝は100円ショップで入手した600グラムで100円の買い置きパスタにふりかけをかけて朝飯兼昼飯。安さにつられて買ったものの、無類のパスタ好きである私の口には合わない。まずー。


原稿書きは予定よりかなり遅れていて、この土日でミラクルを起こさないとまずい状況。編集者はそうとも知らず、今ごろ別の仕事してんだろうなあ。別に催促されたからと言って早く書けるようになる訳でもないが。低気圧のせいか全然危機感が湧かず、今日はまだ1文字も書いてない。だらだらとネット・サーフ(一応資料探し目的ではありますが)したり、関係ないレコードを聴いたり。あ、あとテレヴィジョンの東京単独公演のチケットは予約しました。


評判が良いので聴いてみたコーラルの新作は、さすがに出来は手堅いとは思うものの、これでいいのか ? という疑問も。60年代真似っこのバンドは昔からあまた存在するが、現代の目を通した60年代回帰という視点の有る無しが面白みを決定するポイントだったはずだ。カニかまぼこがカニかまぼこというひとつの食品ジャンルを確立したように。しかるにコーラルはそのまんま60年代の音だからなあ。66年頃イングランドの片田舎で短期間活動した泡沫バンドの発掘音源だと言われて聴かされたら私は信じるぞ。言うまでもなく60年代の泡沫バンドは日の目を見ることなく消滅したから泡沫バンドであって、コーラルみたいに初登場全英1位なんて偉業は成し遂げていない。このレコードを買った人はペブルスやバック・フロム・ザ・グレイヴも買うように。


無類のパンク好きとしてはマンドゥ・ディアオの方が好印象。彼らも60年代ガレーヂや70年代初期パンクの要素は多分に含有していることは間違いないのだが、その消化具合が現代的な訳よ。要素としては同じでも60年代や70年代にはこんなバンドは存在しなかったはずだ。いや、90年代の日本には存在したか。