梅雨は明けたらしい。やっと明けたと思ったら真夏の暑さでご挨拶とはいかがなものか。君達のやり方にはエレガンスが感じられない。それはそうとサマソニやRIJFは盛り上がっているのかのお。この天気は野外イベントには申し分無いはずだ。よろしいなあ。


この間買ったエルヴィス・コステロの『GET HAPPY!!』を聴く。このリイシューシリーズを聴くと単純に音が良いことに毎回感動を覚える。技術の進歩とは素晴らしい。従来盤ではエコーの向こうにかすんで見えたような演奏がエコーの効果はそのままに随分くっきり見えるようになった。特にコーラスのパートがクリアになったのは新鮮。しかし当初は2003年中に完遂すると言われていたこのシリーズは、予定がかなりずれ込んでいて、今のペースだと2004年以内の終結も微妙な情勢だ。その間に音響技術はさらなる進歩を見せるはずだから、2006年ぐらいからSACDDVDオーディオの5.1ch仕様での再々々発とか始めるんじゃなかろうか。わしは着いていくけどね。


午後は先日も書いた原稿執筆の件で編集担当者に最寄り駅まで来てもらって打合せ。当初3時の予定が向こうの都合で6時半になり、結局7時になった。何でもこの前に入っていた取材が長引いたらしい。私は1日予定を空けていたからいいのだが。担当のGさんは編集の会社に務めながら、フリーで別の編集業にも携わっているのだとか。会社の休みを利用して別の本を作っているのだからさぞかし大変だろう。私に依頼が来たのはフリーでやっている方で、基本的に動きが取れるのは土日だけみたいだ。今回の本は制作スケジュールがかなりタイトで「時間が無くてすいませんね〜」と何度も謝られながら、言われるままに追加の依頼も受けてしまう。これで仕事量は当初の1.5倍ぐらいになった。でも締切りは当初のまま。あひゃ。


Gさんとは今日が初対面だったのだが、いろいろ聞いてみると私が買ったことのある本も作っておられたことが分かり、意外に近いところにいたことに驚く。音楽の嗜好や今回の本のコンセプトなど共感できる部分が多々あり、こういうことを知っておくのは原稿を書く上でもプラスに働くからこの打合せは有意義だったと思う。この本も台割りを見せてもらった段階では面白いものになりそうだ。後は原稿の中身がそれに伴うかだが、できる限りのことはやらせてもらおう。願わくは少ない初版は早々に売り切って、重版と行きたいところ。


打合せの後、その足で近くの中古レコ屋へ。一応資料探しが目的だったが、全く関係ないものを買ってしまう。クランプスの『LOOK MOM NO HEAD』と『HONKY TONK!』というタイトルでAceから出ていた編集盤。クランプスのは91年作で、今は廃盤じゃないかな。後者のオムニバスはKING、Federal原盤の音源が中心で40〜60年代のジャンプやスウィングのインスト集。ほとんどジャズと呼んでいいビッグバンドものから、初期のフレディ・キング、ジョニー・ギター・ワトソンあたりまで入っている。