MAMORU & The DAViES@高円寺Jirokichi




 東京では今年初のワンマンライヴ。バンドにとってもすっかりホームグラウンドと化したジロキチは超満員の大盛況だった。

 ここ最近のワタナベマモルはどんどんパンクに先祖帰りしており、音もステージングも激しさを増している。この日も決して広いとは言えないジロキチのステージを右へ左へと飛び回っての熱演。もはやギターを持たない曲の方が多いくらいだ。DAViESの面々もそれに躍動感あるバッキングで応える。見ているだけでヘトヘトになるような濃厚なライヴを展開。

 ワンマンということで、この日は2部構成でたっぷりと。馴染みのある曲はもちろんのこと、新曲もいくつか聴けたのは嬉しい。「野球場へ行こう」のバンドによるヴァージョンは初めて聴いたけれど、これは名曲だ。レコーディングされるのが待ち遠しい。

 ジロキチを埋めた観客はもちろんMAMORU & The DAViESの熱心なファンであり、すこぶる反応が良い。グルーヴのある演奏に対して歓声、拍手は惜しみなく、ライヴ現場の理想を見た。第2部が終わったところで私はトイレに並んでいたのだけれど、用を足す前にアンコールが始まってしまったのだった。「ヒコーキもしくは青春時代」はトイレの中で聴いたのだけれど、観客によるサビの「♪ヒコーキが〜〜」の大合唱が聴こえてきて、思わずトイレの中で泣きそうになった。

 ジロキチのようなハコで見るMAMORU & The DAViESは最高だけれど、バンドにこれだけのスケール感があるのだから、今はもう少し大きい会場でも見てみたいと思ったり。18日に控えているルー・ルイスとの対バンに益々期待が高まったのだった。


MAMORU & The DAViES セットリスト 2011年3月6日 高円寺Jirokichi
【第1部】
1.ブーンブーン
2.ヒットパレード
3.恋は何色?
4.ロマンス
5.フライングマン
6.炎のパブロッカー
7.野球場へ行こう
8.メンドクセー
9.不遇な犬
10.百戦練磨のオトコ
【第2部】
11.ロックンロール賛歌
12.ノーテンキ
13.ヘイ!キャデラック
14.泥沼天国
15.2人で歩いた
16.ハードレイン
17.キャデラック3号
18.キャデラック4号
19.期待はずれ
20.ロックンローラー
【ENCORE】
21.ヒコーキもしくは青春時代
22.ペンキ塗りのブルース
23.マボロシ
24.オイラの部屋へおいでよ