Mama don't take my Kodachrome away



名カラーフィルム、製造中止へ=デジタル化に勝てず−米コダック

【ニューヨーク22日時事】米写真関連大手イーストマン・コダックは22日、プロカメラマンを中心に愛されてきたカラーフィルム「コダクローム」の製造を年内に打ち切ると発表した。世界初の市販カラーフィルムとして1935年に発売され、根強い人気を誇ってきたが、デジタル化の波には勝てず、長い歴史に幕を下ろす。日本では既に販売が中止されている。
 コダクロームは、ネガフィルムとは逆で、現像したフィルムに被写体の色や明るさが実物通りに映し出され、スライドなどにも用いられる。現像には特殊な工程があるため、世界では現在、米カンザス州の1カ所しか請け負う施設がない。

 『風が吹いても誰も儲からない』で知りました。
 民間企業が発売する商品であり、需要が無いため製造が打ち切られるというだけのこととはいえ、ひとつの時代が終わったなあという気がする。一昔前に比べればデジタル写真の品質は著しく向上したし、今やプロ・ユースとしてもデジタルがの方が一般的だ。しかし今でも写真を見てデジタルとフィルムのどちらで撮影したかの判別を付けることはそれほど難しくない。つまりフィルム特有の色調というものが存在し、それが今後消えてしまうのは寂しい限り。
 やっぱりこの曲を聴いてしんみりしたい気分。

 私が撮影するのは専らライヴの写真であって、コダクロームなんて高級なフィルムは使ったことがないのだ。そもそも日本では2007年3月末に販売を終了していたことも知らなかった。そういえばナイコンのカメラも持ってないな。いやいや、でもNikonのF3あたりにコダクロームを詰めて雄大な風景写真を撮るなんてのは、世界中のカメラマンの憧れだった。そういう時代は過去のものになったのだ。