どうせロックは ありゃしねぇ〜♪



日本にロックは本当に「定着」しているのか?
 大貫憲章先生のブログより。愚痴ってるなあ(笑)。
 言い方はともかくとして、仰ることは非常によく分かる。私とて自分の知っているロックと、世間一般で言われているロックが似て非なるものであることに気付いているからだ。と同時に50代も後半に入った大貫さんがこうした青臭い物言いをしていることは心強い。現状に満足しないまま年を取っても良いのだという貴重なサンプルだ。
 最近、サミー前田さんも自身の日記(「俺ももらったロックンロールお年玉」というエントリー)で、同じようなことを書いていた。その一部を引用。

 年末に何万人も来る幕張のフェスに行く機会があったのだが、細かい規制と管理、金儲け丸出しのシステム、とてもじゃないがライブに来ているような感じがしなかった。
(中略)
 巨大フェスに15000円とか払って、何万人も集まるのに、ライブハウスでどんなにいいバンドが2500円でやっても100人程度しか集まらないという状況に、漠然とした危機感を感じてしまうのだ。

 言うまでもないが、お二人とも高見の見物として言っているのではなく、ロックンロールの現場にいるからこその意見である。これは単なる愚痴ではない。現在進行形での行動を伴った上での発言であるだけに重みがある。ロックンロールを解する人種なんてマイノリティなのかもしれない。しかしマイノリティに安息するのは敗北主義的であるし、一種の選民思想でもある。U.F.O.ClubとかStattoとか、規模の小さなライヴハウスは大好きな場所でもあるけれど、好きなバンドにはそのサイズで充足して欲しくないね。