ROCK'N'ROLL FAN CLUB #49 三浦雅也生誕40周年記念ワンマン 夜のストレンジャーズ@新宿Red Cloth



 夜のストレンジャーズのワンマンショウ。いやもう、何というか実に、実に楽しかった。
 三浦さんのブログでは「クリスマスイブのライブってのはなにしろお客さんが入りにくく、無謀というか冒険らしい。」なんて書かれていたけど、ふたを開けてみれば何のことは無い、満員の大盛況。夜スト人気あるじゃん。しかもコアなファンが多くて、みんなで歌って踊ってと最高の雰囲気のまま長丁場のライヴが執り行なわれた。
 7時半にスタートして、一部、二部に分かれていたので中入りはあったものの、アンコールが終了したのが10時半ぐらい。正味の時間でも2時間半ほどは演奏が続いたはず。演奏されたのは50曲を超えていたのではないかな。夜ストの曲はどれも2〜3分の短い曲ばかりだからね。
 夜ストのCDは普段からよく聴いていて、好きな曲がいくつもあるので、演奏して欲しい曲も両手で足らないくらいあったのだが、どれもこれも残らず披露してくれて大満足。最近のライヴではあまり演奏していなかった古い曲も、まだレコーディングしていない新しい曲も、本当に今演奏できる曲は残らずやってくれたみたいだ。何度目かのアンコールではとうとうできる曲が無くなって、RCサクセションの「自由」まで演奏。『Beautiful Life』の初回盤限定で付いてきたオマケのシングルに収録されていた曲だ。こんなの初めて聴いた。
 演奏は毎度のことながら、この3人だから生まれるグルーヴがあって、少々ミスが発生してもそれをまたアドリブをまぜてごまかしたり、場数を踏んでいるだけあって芸達者だ。Y田さんのウッドベースのように鳴るしなやかなベースラインや、テツオさんの華麗なスティックさばきなど、その動いている様を見ているだけで惚れ惚れする。三浦さんのギブソンも饒舌で雄弁で、楽器というよりそういう生き物のように鳴る。ヴォーカルの方は張り切り過ぎたのか、第二部の途中ぐらいからだんだん声が出なくなってきて、後半は辛そうではあったものの、要所要所で観客が唱和してカヴァーしていた。バンドも良いけど、客も良い。理想的なライヴだった。
 今回は撮影をせず、ただ見るためだけに出向いたというのも楽しさを増幅させた理由だったかも。そう言えばカメラを持たずに紅布に来たのは初めてだったかもしれない。今月は何かと入用で、フィルム代と現像代が捻出できなかったのだ。まあ、それだけでなく折角のワンマンだから、呑んだくれながら見ていたかったということもある。ビール片手にフラフラ踊って、「It's A Beautiful Life!」とか叫んで、堪能させてもらいました。
 「詳細後報」という名の放置癖が付いていて、借金が雪だるま式に増えていく感覚を味わう今日この頃なので、今回はサクッと感想を書いておいた。後日加筆するかも。いや、でもしないかも。