Hip-Oより初期11タイトルが再発中



 エルヴィス・コステロのアルバムがまたまたリイシューされている。Rhinoが丁寧に編纂したデビューからワーナー期までの17タイトルの2枚組再発シリーズがようやく完結したかと思いきや、今度はHip-Oから『Blood & Chocolate』までの11タイトルを再々々リリース。さすがにもうボーナス・トラックに入れるレア音源は残っていないだろうと思っていたら、案の定収録曲はLPで発売された当時のオリジナルのまま。ただし1st.〜3rd.までは2枚組リイシュー盤のDisc1に準じている。その代わり(?)全てがデジパック仕様で、リマスターもされているようだ。
 今のところ発売はアメリカのみ。それぞれバラで売られているが、限定でこれら11タイトルと、『Rock and Roll Music』と題された編集盤を合わせた12枚をパッケージにしたボックス・セットも発売されている。そのセットの米Amazonにおけるカスタマー・レヴューがまあ、散々なものになっている。「買う必要無し」「ファンを馬鹿にするな」などなど、ごもっともな意見が多数寄せられている。リマスターであると宣伝されているにも関わらず、「音は良くなっていない」との書き込みもある。ここまで言われると、買いたくなってくるコレクターな体質が我ながら不憫だ。
 因みに同時発売の編集盤が2タイトルあり、それぞれバラ売りされている。ボックスにも含まれる『Rock and Roll Music』には未発表音源が2曲入っているが、『The Best of Elvis Costello〜The First 10 Years』は全曲が既発表音源と、これまた企画意図が不明。