シングル「黄金の緑/Love Scene」発売中



 去年発売のアルバム『cure jazz』からはシングルが発売されなかったので、かなり久しぶりとなるUAのシングルである「黄金の緑/Love Scene」が発売中。昨日購入して何度か聴いた。
 ジャケットに貼られたステッカーには「両A面」であることが謳われている。CDで発売するのにA面もB面もないだろうと思うのだが、「黄金の緑」と「Love Scene」の2曲は、確かに甲乙付けがたい程の佳曲である。シングル曲として必要なコマーシャリズムを備えた「黄金の緑」は手堅い出来でやはり素晴らしい。しかし個人的には「Love Scene」の方が圧倒的に好き。緩めのThe Rootsみたいなメロウなトラック乗る、抑制の利いたUAのヴォーカルが見事。こういう歌い方は今までありそうでなかったし、このシングルに続いて6月に発売されるアルバムの傾向を窺わせるものである。「Love Scene」の作曲クレジットに『泥棒』以来となる朝本浩文の名前が確認できることにも注目したい。