Doing It to Death



 しつこくジェームス・ブラウンの話題で。
 YouTubeにしろ、Google Videoにしろ、アップされている映像資産の豊富さには改めて驚かされる。JB関係のものを探していると、切りが無いほど出ること出ること。中には一般の観客が携帯かコンパクトデジカメの録画機能を使って撮ったような、数十秒程度の画質の悪いライヴ映像などもあるが、それにしてもその量の多さには呆れる。無論、こんな映像があったのかと嬉しくなる質の高いものも、何年も前に見たことはあるけど、すっかり忘れていたような懐かしいものも、多数見つかる。
 大抵の映像は参照数が4桁、5桁に上っており、追悼のコメントが付いているので、JBの死去がいかに衝撃を与えたかも分かる。私を含め、モニターの前で告別式を執り行なっているファンが世界中にいるのだ。
 ライヴ映像など、JB本人が拝めるものの豊富さは言うに及ばないが、しばらく検索していると、JBをネタにしたパロディなどもいくつか見つかる。当然のことながらネタにされるには本家が広く知られていなければならないわけで、ここでもJBの偉大さが証明されている。とりわけ面白かったものをいくつか。

 エディ・マーフィーがサタデイ・ナイト・ライヴでやった、「熱い風呂に入るJB」。湯加減を見て「アァァァァオゥ!」と叫ぶところで爆笑。エディ・マーフィーはJBのモノマネを得意としており、他にもJBネタはいくつか見つかる。

 MTVで放送された、悪趣味な企画。醜聞まみれの生ける伝説がデス・マッチを繰り広げるというもので、JBとチャック・ベリーが対決する。あまり気分の良いものではないが、両者のキャラクターを捉え、良く出来ていると思う。最後に司会者が言う「次はジョージ・マイケルピーウィー・ハーマンです」には苦笑。放送できるのか?

 数あるアル・ヤンコヴィックの作品でも、間違いなく傑作。得意の医者ネタで、「Living in America」を「Living with a Hernia」と変え、ヘルニア持ちの悲哀を歌っている。歌詞が分からないと辛い部分もあるが、映像だけでも充分笑える。後半のヘルニアの種類を連呼する「ヘルニア・トップ10」のところが白眉。
 元ネタを知っていると、さらに面白い↓