Jump, again

k_turner2005-10-07



 いかん、1日中憂歌団のことしか考えてないじゃないか、わし。
 午後通院の後、立ち寄った新宿のタワーレコードではポイント2倍セールを実施中であった。それに背中を押された形で、ええいままよと『生聞59分』『LOST TAPES』を購入。
 その後下北沢のディスクユニオンから「本日のみ中古DVD20%オフ!」というメールが来ていたのを思い出し、下北へ移動。目当てのDVDコーナーには新品同様の『フェスティバル・エクスプレス』があった。中古価格2,500円のところ、20%引きなので定価のほぼ半額にてゲット。電車賃をかけて来たかいがあった。
 たがが外れたような散財をしてしまったが、後は野となれ山となれ。10日までユニオンではCD買取20%アップのキャンペーンをやっているので、また何十枚かCDを持ち込めば何とかなるだろう。
 ユニオンからの帰り道、茶沢通りのローソン前まで来たら、田淵ひさ子がいた。すぐ近くに吉村秀樹もおり、さてはと思ってShelter前の告知ボードを見ると、やはりbloodthirsty butchersが出演するとあった。当日券も出るようなので、久しぶりに見たいところだったが、財布の中にはチケット代は残っておらず、断念。
 ミュージシャンはステージ以外の場所で見ると小柄で驚くことがあるが、ひさ子ちゃんもまさにそれ。ちっちゃくて華奢であった。あんな子があんなギターを弾くのだから恐れ入る。関係ないが吉村さんはまた老けたようだった。
 帰宅後憂歌団のCD2枚を聴く。『生聞』は説明不要の日本ロック史に残るライヴの名盤。今日買ったのは99年に紙ジャケ仕様で出たリマスター盤で、やたらと音が良いので嬉しい。この再発時に書かれたと思われる、小川真一さんによるライナーノートが付いており、それによると小川さんはデビュー前の憂歌団を名古屋で見ているそうだ。羨ましい。デビュー前なんて贅沢なことは言わないが、アコースティック編成だった頃の憂歌団のライヴは見たかったな。
 『LOST TAPES』はSHOW BOATからデビューする直前、75年5月24日にレコーディングされた音源だ。ビートルズで言えばデッカ・オーディションみたいな位置づけの録音ではないかと思われる。ほとんどスタジオ・ライヴのようで、大半の曲はデビュー盤にも収録されるものと同一だが、シンプルだったデビュー・アルバムよりさらに簡素でラフ。木村秀勝の声は戦前に録音された、SP盤を通して聴けるブルースマンの歌声に酷似しており、彼らがそうした音源をよく研究していたことが分かる。実際は再発のLPで聴いていたのだろうけど。当時の録音技術と再生メディア故にあのように聴こえる声を、そのまま再現せんとばかりに歌うのが何とも面白い。信奉したブルースをそこまで体内に取り込んだからこそ、憂歌団のオリジナリティが生まれたのだ。
ザ・フー『四重人格』と『トミー』のライヴをDVD化

四重人格』、『トミー』の2大コンセプト・アルバムをスペシャル・ゲストを迎え全曲演奏したライヴ・ステージをエクストラ・コンテンツとともにDVD化!
DVD3枚組というボリュームで登場する本作は、タイトルが示すとおり『四重人格』と『トミー』という、彼らの2大コンセプト・アルバムの楽曲を全曲披露したスペシャル・ライヴの模様をDVD化したもの。どちらのライヴも、アルバム曲の演奏後のアンコールではフーのクラシック・ナンバーとも言うべき数々のナンバーがパフォーマンスされています!(こちらは3枚目のディスクにたっぷりと収録)
また、本作品(ディスク1、2)ではマルチアングル機能を用いて、ロジャー・ダルトリーピート・タウンゼントの¥ヴィジュアル・コメンタリーが収録されています。
四重人格ライヴ」収録:1996年/1997年アメリカ・ツアー
「トミー・ライヴ」収録:1989年8月24日ロサンジェルス ユニバーサル・アンフィシアター/
スペシャル・ゲスト:エルトン・ジョンフィル・コリンズビリー・アイドルパティ・ラベルスティーヴ・ウィンウッド

 89年の『トミー』のライヴは以前ビデオで出ていたはず。私は持ってないけど。『四重人格』は初出かと。当時ニフティパソコン通信でもこのライヴは話題になったなあ。ハイドパーク公演を見に行った人がいて、その報告で盛り上がったりしたのを覚えている。今年はツアーをやらなかったし、これといったリリースも無かったザ・フーだが、年末に大物をドカンと用意してくれた。でも期待せずに待っている新作アルバムはどうなったのだろう。
FIRESTARTERライヴ活動再開
 春にFINKが抜けてから、サポートギタリストを入れて数回ライヴをやった後、沈黙していたFIRESTARTERが遂に動き出す。メンバーは不明なれど、11月からはコンスタントにライヴの予定が入っているので完全復活と判断してよいかと。
 ちょうど同時期にビリーさんが亡くなってしまったギターウルフも、先ごろ活動を再開したし、同じ釜の飯を喰ったバンド同士がまた動き出すのは嬉しい偶然だ。考えたらFIRESTARTERもウルフも私より年上なんだよな。励みになるバンドだ。
 以下は今年4/9、FIFIがオフィシャルサイトのBBSに書き込んだ文章である。勝手に転載してごめんなさい。でもこの内容には非常に共感を覚え、今でも時々思い出すのだ。

ああそうだ、通夜のあと、かれを偲ぶ会、というか飲み会が近くの駅であったんだが、
ま、これは前に書いたけどね、おれは当然のように、アンノくんにギターウルフは続ける
べきだと、ま、さしでがましいにもほどがあるし、おまけに日が日だったけども、
ベロベロに酔っていたんでとうとう言っちまったね。
ギターウルフにとってかれの代わりになる人間など当然永久にいないが、おれは新しい
オオカミを入れて続けてほしいな、と思ったんでね、なぜ続けてほしいかといえば、
このおれ自身が、ギターウルフがいなくなるのはまずい、今のすべてがクソ以下のこの
クニのメジャー・ゲリグソ以下・ミュージックワールドで、おれが唯一好きな音楽をやって
るバンドはギターウルフだけだからだね。ま、だから他力本願だが、他力本願もなにも
ないんだが、むろん。そもそもゲリグソ以下のメジャー音楽、ああ、たりいな、しかし
ギターウルフ以外、全員死ね。
おれにとってはおまえらのやってるもんは音楽ですらねえ。
音楽をなめるな。ロックをなめるなよクソガキども、そしてクソジジババどもよ。