悪いことばかりはありゃしない

k_turner2005-09-21



 8日間に亘る短期バイト終了。この間休み無し、毎日7時半に家を出て、帰宅が22時半というのはちょっと忙しい会社に勤めている人には特別ハードな状況にも思えないだろうが、私としては久しぶりに「働いたな〜」と実感できる経験であった。
 フジロックが終わってからというもの、少々の原稿執筆と、ビデオの通販以外これといった仕事をしていなかった。もちろん安定した収入が必要なので定職を探しては応募し、面接にも何度か足を運んだがずっと不採用が続いていたのだ。この歳では特別な資格でも持っていない限り、門戸はがっちり閉ざされているのである。
 職探しは継続しつつ、家の中にばかりいるのも飽き飽きしていたところへ条件の良い短期バイトの募集があったので、応募。これとてすんなりとは行かなかったものの、何とか採用され、昨日まで働いていた。パソコンに向かって黙々と事務作業をこなす日々だったので、仕事そのものの醍醐味みたいなものはあまり味わえなかった。強いて言えばExcelの面白さに改めて目覚めたことか。それより知らない人々に接して、知らない世界が覗けたりしたのは久しぶりのことであり、新鮮だった。何よりたった8日間働いただけで、来月の生活費の大半が稼げてしまったのは嬉しい。連休中は割り増し賃金だったのでね。
 この8日間は普段以上にテレビを見なかったし、大半のニュースは通勤の合間に読む新聞で知る程度だった。民主党の新党首が誕生し、中内功後藤田正晴が亡くなったこと以外に何かありましたか?与り知らないところで何かは起きていたのだろうけど。仕事以外の面で、個人的にもこの8日間は色々な出来事があって、と言っても主にmixi内で起きたことなのだけれど、私の撮った写真を自分の顔写真に使ってくれている人を見つけた時は嬉しかったなー。無断借用ではあったけれど、私はそれで収入を得ているわけではないし、二次使用は避けられないと覚悟した上でネットで公開した写真だから、腹が立つということは全くなく、単純に感激した。思わずマイミクリクエストしてしまいました。またひょんなことから尊敬するイラストレーター兼、DJ兼、ライターの方と交流ができたり、これまた尊敬するバンドのメンバーからメールをいただいたりと、mixiというヴァーチャルな空間だからこそ起こる事件がいくつか。
 以前にも書いた記憶があるけれど、9月は私にとって鬼門なのです。死別、盗難、交通事故、入院などなど不幸な出来事は大抵9月に起きる。毎年9月は憂鬱な日々を送ることになるのだが、今年はまだ不幸らしい不幸には見舞われていない。今年は前半が悲惨だったから、これ以上不幸なことが起きたら命にかかわる可能性大であり、それだけは勘弁してもらいたい。


◆川´3`)インタビュー2題
 もう発売されていたのね。サザンの新作となるべく競合しないように、山下達郎史上初めて発売日が前倒しになったアルバム『ソノリテ』。制作にまつわる経緯や理由がたっぷり語られるインタビュー2題はここここに。
 これだけ詳細を明らかにされると、アルバムを聴くのは確認作業に過ぎないような気がしてしまうのは私だけだろうか。経済的にゆとりが無いせいもあり、私は当分購入の予定はない。既にシングルで耳にしている曲が多いので、聴かなくても内容の予想ができてしまうし、またその予想は大概当たっている。そう言えば『コージー』もあまり聴き込んだ記憶がない。

 来年は久々のライブツアーも期待できそうだ。「でも、武道館は一生やりません。究極の形はやはり1対1。会場がでかくなればなるほど、歌が抽象的になる」
報道資料として配られた「ソノリテ」の自薦文はこう締めくくられている。
 「なるべくおひとりで、ヘッドフォンでお聞きいただければと存じます」

 達郎先生のこだわりは相変わらず。しかし奥さんのライヴでは武道館のステージに立ったのは何故だろう。
RCサクセション旧譜がデジタルリマスター盤で廉価再発
 10/26に発売される『ラプソディー』のデラックスエディション『ラプソディーネイキッド』が何といっても楽しみだが、11/9に発売される各種旧譜のデジタルリマスター盤も待ち遠しい。特に『THE DAY OF R&B』がやっとCD化されるのはめでたい。
 サム・ムーアの出演後、登場した清志郎による「俺が高校生の頃見たのと全く同じだったぜ」というMCが聞ける。それと同じ台詞は今の清志郎のライヴを見た後にも言える。曲数が少なくライヴ盤としては中途半端だし、演奏内容も『the TEARS OF a CLOWN 』より劣るものの、日本の音楽シーンをもの凄い勢いで踏み荒らしていた頃のRCサクセションの貴重な記録である。