日本盤もいつか買うだろうけど



何もしない人ほど批評家になる
 こういうことを書くバカがいるから日本では批評家という職業が成り立たないのだ。この記事の筆者が規定する「批評家」とは客観的な視点を持たず、自己のコンプレックスの裏返しとして他人を攻撃する人だそうだ。そんな「批評家」がいるわけがない。
 完全主義が陥る負のスパイラルに関する点については特に異論は無い。とりたてて目新しい分析など無いし、実際そうなのだろう。しかしそれがエスカレートした結果として誕生するのが「批評家」という部分は乱暴過ぎてあきれてしまう。この筆者が言うには完全主義の成れの果てとして他人の足らない部分にしか目が行かなくなり、小さなミスを許せない、批判しかできないような人が「批評家」であって、そういう人は自分にも批判の矛先が向かい、自らの前向きなエネルギーまで奪ってしまうので「何もしない」ようになるということだ。その理屈なら「何もしない人ほど批評家になる」のではなくて、「批評家ほど何もしなくなる」ということではないのか?
 批評家についての根本的な認識が間違っているのはこの際置いておくにしても、冒頭で「人の性格は十人十色です」と自ら言っているぐらいなのだから、ましてや「この人は、なぜ、一つの意見、一つのモデルパターンとして「サラッと、とらえることが出来ないのだろう」と残念な気持ちになります。」とまで書いているほどなのだから、完全主義者をこのような無理のある論理で糾弾するのもどうかと思うが、この筆者にはそうした客観的視点は無いようだ。
 この記事で私が最もむかついたのはこの部分だ。

演劇や舞台の批評文ばかりを見て、あの舞台はキャスティングミスさ、台本の流れが問題さと、退屈と苛立ちにアグラをかいて、人を批判するより、面白くもない舞台を一生懸命作っている演出家や出演者の方が人生を楽しんでいるし、心からの友達も多いはず。

 これを読んだら演劇をやってる人は怒ると思うけどなあ。少なくとも私がその立場なら激怒するね。自分で「面白くもない舞台」と自覚してたらやらないよ、普通。それに人生を楽しんでいるかどうかは他人に決めてもらうことではなくて、自分で判断することだ。私は昔より今のほうがずっと人生を楽しんでいるという自覚がある。他人から見たらどうだかは知らないけど。
 因みに最後にある「批評家度テスト」をやってみたら、私は8点だった。何だか誇らしい気分だ。
The Rolling Stones ロンのステージにミックが登場!

ザ・ローリング・ストーンズミック・ジャガーが、3/13に行なわれたロン・ウッドのロンドン公演のステージに登場し、会場を驚かせた。ロンはこの日、ロニー・ウッド・アンド・フレンズ・ショウとともにロイヤル・ドルリー・レーン・シアターにてライヴを行ない、ゲストを迎えて新旧織り交ぜたセットを披露した。ステージにはビヴァリー・ナイトやアンドレア・コーといったゲストに続いて、バンド仲間のミックが登場。2人はストーンズの「Dance」を演奏した。また、ロンは元バンド仲間のイアン“マック”マクレガンとケニー・ジョーンズによるリズム隊を従え、ザ・フェイセズのナンバーを数曲披露している。(NME)

 おおっ、これを見ることができた人はラッキーだなあ。「Dance」をライヴで披露というのもなかなか無いことだし。
 しかしロニーは相変わらずソロでのライヴをやっているんだな。ストーンズのレコーディングはどうなったのだろう。今夏出るという噂のニューアルバムは、もう仕上がっているのだろうか。
STEREOLAB、3CD&DVDによるボックス・セットをリリース
 自分のための備忘録。ステレオラブはいつの間にかToo Pureに戻っていたのか。現在のレコード業界再編の荒波に飲まれてエレクトラから放り出されたのかな。レーベルがどこであれ、活動が存続されるなら何より。
 このCD3枚組+DVDのセットはタワーレコードなら2,615円(税込)、アマゾンでも3,008円(税込)と激安。