秘蔵コレクション



 仕事帰りに新宿タワーレコードへ。7階の一角に人だかりが出来ているので、何かイベントかと思ったら、はたしてレミオロメンがラジオ番組の公開録音を行っていた。まあ、この店ではよく見かける光景。最新シングルは外資系のCDショップのセールス・ランキングで軒並み1位を飾り、武道館公演のチケットは即日完売と、今や飛ぶ鳥を落としているレミオロメンだが、あまりにも保守的な音楽性は私の琴線を全くくすぐってくれない。正直なところどうしてこんなに人気があるのか謎であった。しかし、公開録音を見物に来ていたギャラリーを見て納得。揃いも揃って化粧気の無い、ファッションにもあまり気を使ってない、もっと言えばお金を持ってなさそうな、専門学校生風の地味な女の子だらけなのだ。しかもガラスの向こうのブースにいるメンバーを見つめる目がハート型になっているようなピュアな子ばっかり。なるほど、おっさんには無縁の世界だわい。こういうインストアイベントでは、客層がはっきり分かるから勉強になる。
 タワーレコードは4日間開催したWポイントキャンペーンの最終日だったので、店内はごった返していた。ここに来るたびにCDが売れてないなんてウソじゃないのかと思うが、こういう店は極めて特殊なのだろう。キャンペーン効果で先週末に相当売れたらしく、在庫が荒れており、欲しいCDがあれもこれも売り切れていたのは参った。月曜は入荷が無いからなあ。忌野清志郎とライムスターの共演シングルの在庫が無かったのは無念。あと、バッドフィンガーとジェフ・ベックの紙ジャケもタイトルによっては品薄だった。そろそろ無くなりそうなので、買おうと思ってる人は早めに手を打った方が賢明よ。
 今日は買わなかったけど、PSYCHAGOGOの新作が出ていたのには驚いた。まだ活動していたんだ。10年ぶりのセカンドだそう。ちょっと試聴してみたら軽やかにポップで適度にジャンクで、グッとそそられた。おっさんはこういうのが好きなんだよ。
PEALOUT解散を正式に発表
 遂にオフィシャルサイトにて発表されてしまった。3月1日に日付が変わると同時に更新された模様。残念だ。
 発表コメントには具体的な解散の理由が挙げられていない。理由が分かったところで解散が回避されるものでもないので、現時点で明確にする必要は無いとはいえ、活動自体は順調に見えたので腑に落ちない部分もある。今はあまり詮索しない方が良いのだろうが。
 やはりラスト・ライヴはフジロックになるようだ。これについては色々と批判もあるだろう。特にファンでもない人も見る中で終わるなんてとか、遠くて行けないとか、チケットが高いから無理だとか。ブランキー・ジェット・シティの時もそうだったけど、そうした批判はバンド側は重々承知しているはず。それでも本人達はフジでやりたかったのだと解釈したい。どんなライヴハウスやホールとも違う独自のヴァイヴレーションを持つあの会場で有終の美を飾りたかったのだと。もちろん出演要請があったからには違いないのだが。
 ラスト・ライヴはどこでやったとしても必ず批判は付き纏うのだ。今回PEALOUTはフジの前にラスト・ツアーを組んでいて、その最終は渋谷のクアトロということになっている。これにしたって、縁の深い下北のQueでやって欲しかったという意見だってあるだろう。しかしQueなら通常でも売切れてしまう彼らのこと、入れないファンが沢山出ることは明らかだから、Queで敢行することが最善の選択とも思えない。結局どこかで折り合いをつけるしかない。順番としてはフジが後だけど、実質的にはラスト・ツアーをもって解散という解釈だって成り立つ。実際ブランキーなどはそうだったし。それでもどうしても最後の最後のライヴが見たいのなら苗場へ行くしかないでしょう。いずれにしろ、PEALOUTは後○回残っているからこのライヴは8分の力でなんて考えるバンドではない。残された貴重なステージでは毎回全力を尽くしてくれるはずだ。