◆The Clarksdale Sessions 10'がやっと到着!
 写真は裏ジャケ。昨年の『The Delivery Man』制作のためのデモセッション音源。デモだけあってアレンジはまだラフだし、完成版より音のエッジも緩い。それがアナログの音で聴くと何ともいい塩梅。同じ音源はもうじき発売になる『The Delivery Man』のデラックス・エディションのボーナス・ディスクとして収録されるが、可能であればアナログ盤で聴くことをお勧めする。
 SP盤のような音質で収録されている「The Scarlet Tide」はエルヴィスのピアノ弾き語りだ。ウクレレで演奏された既発ヴァージョンも良いが、こちらは厳かな雰囲気に包まれ曲の違う一面を感じさせる。
 またスティーヴ・ナイーヴが「In Another Room」の後半でプロフェッサー・ロングヘア風のピアノに挑戦しているのも面白い。この曲はアルバムには収録されず、先の日本公演では演奏されたが、元はこういうアレンジだったのか。
 「In Another Room」と共に未発表曲がもう1曲。エルヴィスがライヴでは昔からよく演奏していたジェームズ・カーのカヴァー「Dark End Of The Street」がそれで、レコーディングされるのは初めて。サザン・ソウルの名曲であるこの曲も、『The Delivery Man』へ向かう道程にあったことを示すと同時に、あのアルバムが長年のキャリアの積み重ねがあったからこそ実現したことを証明してもいる。しかし途中でフェードアウトするのは惜しいな。
エルヴィス・コステロのサイン入りギターがオークションに
 Musicians On Callというニューヨークの慈善団体(病院などで治療の一環として演奏するミュージシャンのボランティア組織らしい)を支援するチャリティー出品として、エルヴィスのサイン入りスクワイアが。2月23日終了で、現在ビッドはUS$520。
 しかしスクワイアってフェンダーのエントリーモデルで、日本製なら2万円もしないはず。それを買って次の来日時にでもサインを貰えば…。そういう問題ぢゃあない。