最近は70年代ソウルのアルバムを携帯プレーヤーに入れています

Ann Peebles / Straight From The Heart
 Hiからデビューしたメンフィス・ソウルの歌姫、アン・ピーブルズの3枚目のアルバム(72年作)。アル・グリーンは大好きでHi時代のアルバムは大体聴いたのに、Hiを代表するもう一人の大御所を聴いていないのは片手落ちだろうと購入。プロデュースはアル・グリーンと同じくウィリー・ミッチェルで、参加ミュージシャンやサウンド・プロダクションもアルのそれに近い。ブルージーな歌い方がたまらなくエモーショナルで、ディープ・ソウルのファンなら文句なしの傑作と言えよう。
Syl Johnson / Diamond In The Ruff
 これもHiからリリースされたアルバムで、プロデューサーはウィリー・ミッチェル、ドラムにハワード・グライムス、ベースがリロイ・ホッジズ、オルガンがチャールズ・ホッジズ、ギターがティーニー・ホッジズのホッジズ3兄弟という黄金の布陣。メンフィス・ホーンズ、メンフィス・ストリングスの面々も参加しており、面子的にはHiサウンドのど真ん中ストレートである。60年代にはシカゴ・ブルースのシーンにもいたことのあるシル・ジョンソンの歌声は、実に器用な人という印象。ディープ・ソウルの美味しいところを取り入れ、ツボを外さない。スタイルはサム・ムーアに近いものを思わせる。ジャンプあり、泣きのバラードあり、曲調はバラエティに富んでおり、楽しいアルバム。