ロラパルーザ全日程をキャンセル

LOLLAPALOOZA, 2004 CANCELS ALL DATES

"You can imagine the dismay I share at this moment with the artists and musicians who were looking forward to the tour. Lollapalooza could no longer see fit to continue this year. Our plight is a true indication of the general health of the touring industry and it is across musical genres. Unexhausted is our virtue. We are taking Lollapalooza back and plan on rebuilding and recreating the festival in surroundings more conducive to the cultural experience we've become known for."

  • Perry Farrell

ペリー・ファレルらしく詩的な言い回しをしているが、かいつまんで言えば音楽ジャンルを限定しないロラパルーザの主旨と採算性の間に乖離が見られるようになったということだろう。面子だけ見れば今年のフジロックより豪華に思えるのだが、アメリカではこういうのはもう流行らないのかね。確かに会場はシアターが多いようだし。10年前には全体的に不振だったアメリカの興行界で、スタジアムクラスの会場を次々とソールドアウトにして、一人勝ちとまで言われた名物企画だったのに。時代は変わるのだ。モリッシー、PJ・ハーヴェイ、ソニック・ユース、ウィルコ、ポリフォニック・スプリーなどなど、新譜を出したばかりのアーティスト達は、ロラパルーザをアルバムのプロモーションの一環として見込んでいたはずなので、売上にも影響は出るだろう。
しかしこれでとりあえずモリッシーのスケジュールには余裕が出たはずだ。他のアーティストも突然暇になった人は多いと思われるので、こぞってフジにやって来るということはないのだろうか。個人的にはWilcoキボン。Wilkoの代わりにぜひ、って実にくだらない。






…というようなことを書いていた深夜1時過ぎ。何だか焦げ臭いなと思っていたら、表から「火事だー!火事!、火事!」という叫び声。慌てて外へ出てみると、隣のアパートが燃えていた。幸いボヤ程度ですぐに消し止められ、隣と言っても燃えていたのはうちのアパートとは反対側だったので実害は無し。しかし夜中に消防車2台と救急車、パトカーまで到着して、辺りは騒然とした。出火元は特に火の気の無いところだったので、放火の疑いが濃厚。困ったものである。
それで思い出した立川談志の小噺を記念にカキコ。

「談志さん、何がお好きですか」って言うから俺ぁ火事が好きだ、人ん家がボーボー燃えてるのなんかたまんないねぇって言ったら、「ずいぶんひどいことおっしゃいますねえ」だって言いやがんの。てめえが何が好きかって聞くから火事が好きだって答えただけじゃねえか。「じゃあご自分の家が焼けたらどうしますか」だって。そりゃ火事じゃねえ。災難って言うんだ。