輸入版CDの規制強化から学ぶもの(2)



5月30日の日記でも触れたふじすえ健三氏の「今から政策をうっちゃれるか?」の続き。今のところ「そんなことは知ってるよ」というレベルの話しか出ていない。政治や立法の実情には疎かった国民も今回の問題を切っ掛けに内部事情にはずい分と関心を持ち、推移を見守ってきた。私もそのひとりであって、ネット上で展開されている議論や情報を咀嚼しつつ、この程度のことは既に知識として持っている。ふじすえ氏のブログはそういう人を対象にはしていないようだ。
もちろん関心はあっても知識は伴っていないというケースもあるわけで、そのような向きには意義のあることなのかもしれない。しかし気になるのはふじすえ氏自身が今回の問題に関しては傍観者でしかなく、事の成り行きについて現実的な見通しをほとんど把握していないということだ。私の日記を時系列に確認してもらえば分かるように、現場では5月31日の時点で暗い見通ししか出ていなかったのだ(藤川毅さんの状況報告参照)。6月2日のトラックで「輸入版CDの規制強化に関する問題をどのようなシナリオで進めたいと思いますか?」なんて書いてるのはピントがずれているとしか思えないのだが。
法案が可決されるまでにふじすえ氏の発言が及ぼした影響は皆無と言えるわけだが、何か期待するとすれば「民主党の修正案の可否結果にかかわらず、改正後著作権法の運用段階での監視や政治参加に努力すること」と書いている今後の取り組みについてだ。またしても続きは次回となっているので、続きを待つ(笑)。
ところで5月28日の前回分に私はトラックバックを付けたはずなのに今見ると消えているのだ。これってどういうこと?単にシステム上のトラブルなのかどうなのかはっきりしないが、一応今日の分を含めて付け直しておく。