原稿書きが一段落して日常は落ち着きを取り戻しつつあるが、どうも体調はイマイチ。不規則な生活が続いたせいなのは分かっているけど。バタバタし通しだったこの2〜3週間の間に世の中は私のことなどお構い無しに激動を続けていて、中でも女子バレーボールのアテネ出場決定には驚いた。これ知ったのは一昨日です(笑)。盛り上がったんだろーなー。中継見たかったぞ。
タワーレコードが発表した「輸入CD問題についてのお知らせ」
輸入権創設問題に関してもこのところ各方面の動きが活発化していて、情けないことにまだ全貌を把握しかねている状態ではあるが、これにはガックリきた。

いつもご利用いただき誠にありがとうございます。
昨今いろいろなメディアで取り上げられております"輸入CD問題"については、お客様からも直接お問い合わせをいただくことが多くなってきました。
 「音楽を探すための最良の場を提供すること」がタワーレコードの企業理念です。タワーレコードは25年間、音楽ファンの皆様に輸入盤をはじめとして世界中の多種多様な音楽を紹介し、提供し続けて参りました。幅広い品揃えを提供するためには、世界各国から自由に商品を輸入できることが望まれます。
 しかしアジア諸国からのJ-POP CDの日本への還流について、現在何らかの防止措置が必要であるということは理解しており、日本国内市場への影響の大きさを考慮すると、その主旨には賛同致します。
 今後もタワーレコードは音楽ファンの皆様に対し、今までと変わることなく世界中の豊富な音楽の中からより良い音楽を見つけ出し、洋楽輸入CDをはじめ幅広い品揃えを提供できるための最大限の努力を惜しみません。
 今後ともご愛顧賜りますようお願い申し上げます。
                                       タワーレコード株式会社

この日記をつぶさにお読みの見識の高い、グッドルッキンな皆様方におかれましては、以前ここで著作権法改正について私が個人的に送った問い合わせに対する回答(4月13日の項参照)を覚えておいでであろう。あの時点で既に法案は国会に提出されていたのにも関わらず「未だその詳細が不確定でありますので、コメントできる状況にないと存じます」と断定し、「この件に関しましては、日本レコード協会等にお問い合わせいただいた方が適切かと存じます」といけしゃあしゃあと回答してきていたのである。あれから1ヶ月半、世の中のより多くの人々の関心がこの問題に集まり、既にアマゾンは明確に反対を表明しているというのに、相変わらずこんなお茶を濁したような声明を出してくる真意は何なのだろう。この文面を額面どおり受け止めれば、タワーレコードは今回の改正法案のメインの狙いは還流盤の規制にあると解釈していることになる。これでは「私どもの目は節穴でーす」と大声で叫んでいるようなものだ。でなければレコード協会と同じで未だに「還流盤規制」が法案通過の隠れ蓑として機能していると思っていることになる。ユーザーがそんなことを今さら信じるとでも?まあロジックでいじめるのはこれくらいにして、この声明から読み取れるタワーの方針を素直に分析すれば、この会社はレコード協会と一蓮托生、輸入盤の仕入れはメーカーの直卸しを積極的に使うので並行輸入が止まっても何ら困ることはなく、今後は輸入盤も国内盤並みに高い値段で、しかもCCCDを中心に販売するつもりらしい。実際今現在においても、タワーで販売している輸入盤は通常CDの米盤よりはCCCDのEU盤を扱うことが多いようだ。あくまで店頭の品揃えを見ての印象で具体的データは持っていないけど。
個人的にはタワーレコードはよく利用してきた方だと思う。黄色いポイントカードが3ヶ月以内に満点になってしまうぐらいで、他の販売店と比較しても購入頻度は高い会社であったのは確かだ。しかしこんな声明を読まされたら今後利用する機会は確実に減るだろう。別にタワーを吊るし上げるために書いているのではない。ユーザーとしての私個人の意向を表明しているだけだ。