会社帰りにレコファンに寄る。特に目当てがあった訳でもなく、バーゲン品のLPのエサ箱をチェックしていたら止まらなくなってしまった。その結果が以下。お金が無い無いと言いながらこんなものを買っていてはダメだろうと自分で自分を叱咤したい気分だが、掃き溜めにツルを見つける快感には逆らえない。

1.Jack Frost / Jack Frost
2.Gary U.S. Bonds / Dedication
3.Dreams So Real / Rough Night In Jericho
4.The Cure / The Top
5.Big Country / Fields Of Fire
6.Don Henley / I Can't Stand Still
7.Bruece Springsteen / Hungry Heart
8.They Don't Know / Tracey Ullman

1〜5は5枚まとめて1000円。1はGo-BetweensのGrant McLennanとChurchのSteve Kilbeyによるユニット。オーストラリアのギタポ好きには夢の競演ですな。5は5曲入りの45回転12インチシングル。懐かしくて、つい。6は250円。これに収録されている「Johnny Can't Read」が中学生の頃好きだったのを思い出して購入。値段は妥当だと思う。7〜8は日本盤シングルで各350円。SpringsteenはB面がアルバム未収録曲だから、昔は高かったと記憶するが、今やこんなもんなのね。Traceyは明らかに値付け担当者が相場を知らない。コンディションも良好だから、ヤフオクなら1500円にはなる。
この中で聴いたのはまだBig Countryだけ。A面の1曲目に「In A Big Country」のロングヴァージョンが入っていて、懐かしいやら恥ずかしいやらでニヤニヤ。今聴くとイントロなんかが無駄に長くて、笑える。当時のリミックス仕様ってこんな感じのいい加減な代物が多かったなあ。これは83年のリリースで、当時プロデューサーが同じスティーヴ・リリーホワイトだったことやギターの音がEdge風だったこともあって、U2のライバル的存在として人気があったのだ。今や誰も信じないだろうけど。Smokey Robinsonの割と素直なカヴァーが1曲入っていて、20年を経て意外な一面を知ったり…。

9.Konk / The Sound Of Konk
唯一これはまともな新譜。最近ぞっこんの英Soul Jazz編集による、80年代初頭にニューヨークのニューウェーヴ・ファンク・シーンを席巻したバンドのコンピレーション。先日佐野元春の『ヴィジターズ』を聴いてから、当時佐野元春に影響を与えたであろう音楽をほじくり返すことに興味が湧いていて、私にとっては実にタイミングの良いリリースだ。音的にもドンピシャで、83年にニューヨークへ渡った佐野はアンダーグラウンドなディスコでこんなのを聴いてたんだろうなあ。意地悪な見方をすれば『ヴィジターズ』の元ネタ集でもある。
レコファンには結構な枚数が入荷しており、再評価が進んでいることを伺わせた。試しにAmazon.co.jpで検索してみたら、早くも品切れ中。しかし、タイトルが間違ってるな。


Phyllis Dillon来日中止
REGGAE MAGIC!というイベントで近々来日の予定だったPhyllis Dillonが来日できなくなった。理由は急病で、それも脳と骨髄に癌が見つかったというから穏やかでない。ロックステディの歌姫として伝説的な人物で、私もこの人見たさにライヴに行くつもりだったので残念至極。早く健康を取り戻し、いつか来日公演が実現することを陰ながら祈っております。