〔日々の泡立ち〕



前述の通り終業後に武道館でニール・ヤング。ところで先日のクラプトンのムック名前間違えられ事件のつづき。13日に届いた見本誌を見てもやはり間違っていた(当たり前だ)ので、13日夜に担当編集者宛に「オラオラ、どーすんだよぉ」という内容のメールをもっと謙虚かつ慇懃な文体に改めて送信。このメールが開かれるのは編集者が14日に出勤した後であろう。普通に考えればこのメールに対してすぐに釈明及び詫びの返信がなされるはずである。ただし私がその返信を読めるのは自宅に戻ってからだ。つまり私が武道館に向かった時はクレームを付けただけで相手の言い分は聞いていない状態だったことになる。

武道館には開演の20分ぐらい前に到着し、座席で開演を待っていた。しばらくして空いていた私の真ん前の座席に座ったのは誰あろう、件の編集者だった。一応アリーナではあったが関係者のために確保された席ではなく、私は普通にUDOのHPで予約してチケットを手に入れていた。こんなことってあるんだねえ。着席時、彼は私には気付いていない様子であった。もう間もなく開演と思われる時間であったことと、私がすぐ後ろに座っていては彼も気まずくてライヴに集中できないだろうから、声をかけるのはライヴが終わってからにしておいた。

約2時間半ニールを堪能した後で、満を持して笑顔で背中を叩く私。飛び上がらんばかりに驚く編集者。「いやー、この度は本当にすみませんでした…」私だって何も鬼ではないのだから本人を目の前にしていつまでもへそを曲げているつもりもない。帰宅したら編集者から丁寧なメールが届いていることも確認したので許してやることにする。元はケアレス・ミスであることも分かっているのだし。しかしこんな偶然が無かったら怒りを鎮めるのにもう少し時間がかかったかもね。