つきに見放されている時は何とかしてつきを取り戻したいとは誰しも考えることだ。でもどうすれば手っとり早く女神がこっちを向いてくれるかなんて分かりはしない。やはり小さなことからコツコツと、良い行いを積み重ねることで状況が改善されるのを待つしかないのだろうか。

しかし良い行いと言っても何がそれに該当するのだろう。自分にできそうなことから考えてみると、例えば普段深夜にこっそりコンビニのごみ箱に捨てに行く家庭ゴミを朝決められた集積所に出す、電車で座る私の目の前におばあさんが立っていたら先頭車両なら比較的空いていると教えてあげる、ユニセフにまとまった金額を寄付するところを想像する、などなど。何だ、考えたらできそうなことは沢山あるではないか。こうした善行を続けていればつきが巡ってくるのなら、案外世の中チョロイものである。鬱になっているのが馬鹿馬鹿しい。