年に一度の楽しみが今年も終わってしまった。今朝の苗場は祭りの後の切なさと気だるさに支配されていた。フジロックが終わってみると、この時期の苗場スキー場周辺は実に寂れたところだと気付かされる。毎年のこととはいえ。


今日はこれといって用事もなく、のんびりとただ帰るだけでいい日。10時に宿をチェックアウトしてシャトルバスの発着所まで行ってみると、バス待ちの客が5〜600メートルほど列を作っている。結構な日差しが照っていたこともあり、長時間並ぶ気にはなれなかったので入口ゲート手前のフードエリアまで行き、同行の恵比寿さんが朝食を食べる間面雀*1の牌*2を見て大笑い。


小一時間ほどそこで時間を潰した後、発着所方面へ戻ってみたが列の長さはあまり変わらず。他にすることもないのでそのまま列に並ぶ。しかし並んでいるのはほとんどが大学生風情の若者だなあ。おっさんは早く帰って月曜からは働くのが普通なのか。普通なのだろう。むしろいい年していつまでも苗場でフラフラしてんじゃねーよというのが世間の声かもしれない。うるせーな。


バスは40分後には乗れた。車窓からは撤収が始まったグリーンステージが。さらば、フジロック。また来年会おう。


越後湯沢駅に着くと駅前はここもまたフジロック帰りの客で賑わっていた。ちょうど昼時でもあったので、恵比寿さんとふたりで駅前の焼肉屋に入る。昼間から生ビールを飲んで焼肉食って、完全におっさんである。越後湯沢駅周辺には良い飲食店が無いと思っていたが、この焼肉屋はお店の人の手際の悪さを除けば、味、値段ともにまずまずであり、来年からは昼飯はここで食べることに決めた。


焼肉屋でくつろぎ過ぎて、やっと新幹線に乗ったのが3時過ぎ。車中では恵比寿さんとサシで面雀に興じる。いくつか傑作が生まれたが、その結果はいずれ恵比寿さんが掲示板の方にアップしてくれることでしょう。自宅に着いたのは6時を回っていた。溜まっていた新聞を広げたりしているうちにだんだん現実に引き戻される。やっぱりフジロックは非日常へ身を投じるイベントなのだ。明日からは社会復帰しなければ。

*1:様々な言葉が書かれた2枚のカードを組み合わせて面白い言葉を作るゲーム。97年頃深夜番組で始めた松本人志の意志を継ぎ、恵比寿さんを中心に有志がその保存、及び普及促進に務めている。テレビ放送時は「オモジャン」と呼ばれていたが、いつの間にか「メンジャン」の名で定着させてしまった。

*2:面雀上の正式ルールでは「夢」と表記する。読み方は「パイ」である。